河原の石語る500万年 大地の成り立ちテーマ

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 河原の石から大地の成り立ちを探る夏期特別展が、平塚市浅間町の市博物館で開催されている。12日は、学芸員(地層担当)の野崎篤さんが講師となり、相模川、酒匂川、金目川水系の川と石をテーマに地球の構造と成り立ちなどを伝える記念講演会が行われた。地学ファンや夏休みの自由研究に訪れた学生ら約50人が訪れ、石が語る地域の歴史に魅了されていた。

 日本付近は太平洋、ユーラシア、北米、フィリピン海の四つのプレートがぶつかり、世界で最も地殻変動があると同時に、さまざまな石が現れると強調する野崎さん。約500万年前に海底火山だった「丹沢島」(今の丹沢山地)が本州にぶつかって相模川が形成され、約100万年前に「伊豆島」が衝突して伊豆半島と酒匂川、金目川を形成し、その衝撃で矢倉岳ができたと解説した。熱帯地域に多く住むサンゴやオウムガイなどの化石を含む石灰岩が丹沢で見つかった例も併せて紹介した。

 相模川流域では▽黒っぽくガスが抜けた細かな穴が特徴の火山岩▽砂や泥が固まってできた砕屑岩(さいせつがん)▽緑色状の火山灰や軽石などが固まった火山砕屑岩−の3種類が多く拾えるという。酒匂川では川の勾配が大きいために石自体が大きく▽白っぽい石灰岩▽マグマの高温に触れてできた接触変成岩▽西丹沢のトーナル岩など深成岩−が特徴だという。

 野崎さんは「山が削られてできた河原の石は大地そのもの。見かけの異なる石を見つけたら、歴史に思いをはせ興味を持ってほしい」と呼び掛けた。

 夏休みの課題探しに訪れた市立旭小6年の池上晴飛君(11)は「石にも多くの種類があって驚いた。川に行ったら興味深く見てみたい」と話し、講演を熱心にメモしていた。

 特別展は9月10日まで。問い合わせは、同博物館電話0463(33)5111。

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