外国人にも人気の韓国のレンタル韓服、伝統と懸け離れ「正体不明」の服に=韓国ネットは賛否「下品だ」「時代に合わせて変わるのは当然」

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2017年8月10日、韓国・東亜日報によると、韓国では外国人を中心に伝統衣装の韓服(ハンボク)を借りて古宮を巡る観光が流行しているが、レンタル衣装の中に伝統に即していないものが増え、専門家らが警鐘を鳴らしている。

歴史的建造物が多く残るソウルの中心部、鍾路(チョンノ)区には、韓服レンタル店が131カ所も密集している。そのため近くの景福宮(キョンボックン)や昌徳宮(チャンドックン)などは韓服を着て歩く外国人観光客が多く、インスタグラムには「#hanbok(韓服)」「#korean traditional dress(韓国伝統ドレス)」といったキーワード画像が35万枚以上検索できる。こうして、年中行事の時ですらあまり着られなくなった韓服が外国人観光客を通じ世界に広まっているのだ。

しかし専門家の意見は異なる。レンタル韓服の多くが、伝統的なそれと異なり、金・銀の箔(はく)を使ったり、レースをあしらったりしてあるためだ。また、簡単に脱ぎ着ができるようチマ(スカート)は腰の部分をリボンで結ぶ形が多く(伝統的には肩からワンピースのようにつながったものが多い)、さらに、チマの中にリング状の芯を入れてボリュームを豊かに見せるものもあるという。一部の韓服専門家からは「かわいらしく歩きやすそうだが、体形を自然にカバーする伝統的な韓服本来の姿とは言い難い」「正体不明のおかしな服が韓服のすべてだと思われないだろうか」など懸念の声が上がっている。

一方で、韓服レンタル店運営者らは「伝統的な韓服にこだわっていたら外国人が興味を持たない」と主張する。観光客が2時間の着用でかかる費用はたったの1万ウォン(約960円)。景福宮駅近くで店を営むAさんは「SNSで韓服が人気の理由は、不便を感じず、写真を撮りたいと思うくらい華麗だから。リーズナブルなレンタル韓服を着て行けば、伝統的な韓服や韓国の伝統にも興味を持つようになるはず」と説明した。 最近では、外国人観客のみならず修学旅行でソウルを訪れた地方の中高生らの韓服姿も多く見られるという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「これはひどいな」「『伝統』が付く部分は伝統を守るべき。それが文化」「正体不明の服だ。下品に見える」など最近のレンタル韓服に異議を唱えるコメントが多く寄せられる一方で、「でも、こういうフュージョン韓服にしろ伝統的な韓服にしろ、着ていること自体がいい」「朝鮮時代の韓服しか認めない旧時代的な考えは変えてほしい」「時代に合わせて韓服も変わり得る。伝統的な韓服も別にしっかり守っていけばいいこと」など反撃コメントも負けてはいない。

また「代表的な古宮で週1回でも『韓服ファッションショー』を開催して本来の韓服を観光客に見せてあげたら?見どころにもなるし、韓服の宣伝にもなる」との提案もあった。

なお鍾路区は11日、現状を受けて韓服レンタル店を対象に区役所でワークショップを開く予定だ。近年の試着ブームが肯定的に発展するよう、「われわれ(韓国人)の服をしっかり着よう」をテーマに、専門家が韓服の歴史と着つけ方法を講義するという。(翻訳・編集/松村)

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