F1に標準パーツ導入の動き。コスト削減により競争力の均衡化目指すとCEOが発言

 F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、コスト抑制のためにF1に標準コンポーネントを導入する可能性を探っている。

 F1ではチーム間の予算格差が非常に大きく、それが競争力のギャップにつながっている。

「我々は各チームのコストの面に注目している」とキャリーは説明した。

「我々の目標のひとつは、チームのみならずこのスポーツ全体にとって利益となるように、コストを管理し抑制する方法を見つける努力をすることだ。そのためになにかしらの段階を経ていくことになる。コストに上限を設けるにしろ、マシンの主要コンポーネントに目を向ける別のやり方をとるにしろ、目標にたどり着くのには多くの道筋がある」

「マシンを標準化することは考えていない」とキャリーは主張した。

「このスポーツが競争と最先端技術の結合である状態を維持することが非常に重要であると思う。だからマシンの性能を下げるようなことは目指していない。だが一部のコンポーネントを標準化することはできると我々は考えている」

「我々はいくつかのチームが具体的に何に支出しているのか洗い出す手立てを探している。そうすることで全体的なビジネスの収支が改善され、関係する全ての人々の利益になり、競争も向上するだろう。一握りのチームが他のチームと比較して桁外れの予算を使っていて、それがレース結果に反映されているということが、今日我々が直面している問題のひとつだからだ」

「コストを同額ではなくとも、より同等な範囲に近づけることができたら、チーム同士のレベルが近くなり、競争が強化される。それによってビジネスの収支もより健全なものになるだろう」

 キャリーは標準化のプロセスに乗せられるエレメントがパワーユニット関連のものなのか、空力に関する部分なのかといったことは明らかにしていない。

「各チームと共にプロセスを始めている」とキャリー。

「何度か予備的なミーティングを行ってきたが、そこではマシンの最も複雑な部分のひとつであるエンジンのような大きなコンポーネントについても話し合われている」

「こうしたコストに対処するのが我々のゴールであるのは間違いない。それによりF1はさまざまなレベルで恩恵を受けることになるだろう」

「現在はレースカーを走らせることに5億ドル(約545億円)近くをかけることができるチームがいる」

「それはナンセンスだ。ビジネスにおいてより健全で、コース上の競争を改善するシステムを構築し、このスポーツをより魅力のあるものにしつつコストを管理できる構造ができたら、利益が大幅に改善し、我々全員が恩恵を受けることになる」

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