「道の駅までい館」オープン 飯舘に笑顔の拠点、7500人が来場

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 東京電力福島第1原発事故の避難指示が一部地域を除き解除された飯舘村の道の駅「いいたて村の道の駅までい館」が12日、同村深谷字深谷前12の1に開業した。住民の笑顔を写したパネルやベゴニアなどの花々で彩られた施設には、オープンを待ちわびた村民や観光客が詰め掛け、復興へと歩む村の姿を象徴する光景が広がった。

 飯舘村によると、初日の来場者数は予想を上回る約7500人。道の駅の前を通る県道原町川俣線(12号)には午前10時の開業前から車の列ができ、正午すぎまで続いた。来場者が買い求めたのは、お盆の時期とあって切り花や村産のカスミソウなど。村民が育てたナツハゼやカボチャを使った加工品も人気を集めた。

 同村飯樋の自宅に戻った男性(78)は墓参りをするため生花を購入。「先祖に(道の駅誕生を)報告したい」と目を細めた。福島市に避難している男性(78)は「立派な施設ができた。たくさんの人が利用し、飯舘村の『今』を感じてほしい」と話した。

 花々が天井からつり下げられている「までいホール」は、軽食コーナーで買ったカレーライスや豚丼を食べる人で満席状態に。同市に避難している女性(75)は「花の下での食事は、特別おいしく感じた」と笑顔を見せた。

 道の駅がある地元住民の喜びもひとしおだ。深谷行政区長の大越憲一さん(71)は「復興の足掛かりにするため、一つ一つできることをやっていく」と力を込めた。

 開業に先立つセレモニーで、菅野典雄村長が「力を合わせて復興へ向かう」とあいさつ、関係者と共にくす玉を割って祝った。

 村内の居住者は8月1日時点で事故前の7%に当たる466人。道の駅にはコンビニや軽食、特産品の販売コーナーなどが設けられている。

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