大船渡・猪川クラブ初戦突破 全日本学童軟式野球

 千葉爽聖(あきまさ)(猪川小5年)が右手にヘルメットを高らかと掲げ、ガッツポーズで本塁を踏みしめると、ベンチから飛び出した猪川クラブの選手は抱き合ってサヨナラの歓喜を分かち合った。

 我慢強く守り、諦めない気持ちをつないで勝利を引き寄せた。小笠原康夫監督は「チームでつかんだ大きな1勝」とたたえた。

 初回、主戦仁田陽翔(にた・はると)(同6年)は四球と暴投で2点を先制される不安定な立ち上がりだった。しかし、立て直しが早かった。直球で攻め、四回2死満塁のピンチも三振を奪い、追加点を許さなかった。

 打線は一、三回に1点ずつ返し同点。以降はゼロが続いたが、好機は最終回に訪れた。七回1死、千葉が初球を見事に捉え右翼へ三塁打。「常に初球を狙っている。塁に出て次のバッターにつなぎたい気持ちで必死に走った」と勢いづけ、続く佐々木怜希(同6年)が中前に打ち返して勝利をもぎ取った。

 佐々木は「打てた時は『よっしゃ』と思った。勝ててうれしい。明日(13日)はもっと打って、ピッチャーが楽に投げられる試合にしたい」と仲間を思いやる笑顔を見せた。 (鈴木)

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