北村山公立病院、外来エリア改修へ 中期財政計画を策定

 北村山公立病院(東根市)は2018年度から5カ年の中期財政計画を策定した。地域住民が必要とする診療体制の維持・継続に向けた経営指標で、財政ビジョンとともに、外来エリアの改修や急性期病床の削減など、北村山3市1町の基幹病院としての方向性も示した。

 同病院の16年度事業決算は3億5174万円の純損失で、未処理欠損金は30億1576万円。病院事業収益は52億1033万円で前年度比0.9%減少し、うち医業収益は48億2702万円で1.5%減った。

 計画は5カ年の収益と費用の見込み額などを示すことで財政基盤の見通しを明確化する狙い。過去の実績を基に収益推計や負担金などを算出し、医業収益は46億円台での推移を見込む。システム関連の大型投資などの償還が本格化しており、4市町合わせた実質負担金は20年度に6億4千万円台に達し、ピークを迎えると試算した。

 外来エリアの改修は老朽化に伴って18年度から3カ年計画で展開。事業費は4億円超を見込み、救急外来エリアの整備や医療福祉相談業務の配置変更も含めた改修計画で、病院のイメージアップにつなげる。

 急性期病床の削減は県の地域医療構想を踏まえた取り組み。総病床数360床のうち、現在休床中の西6階病棟45床を含めた急性期病床計60床を18年度に削減する計画で、病院規模の適正化を図る。

 温泉を活用したリハビリは同病院の特色の一つ。リハビリテーション棟は老朽化による全面的な改修作業が進められており、外来リハビリの受け入れを拡大するなどして機能の充実・強化を図る。

 常勤医は現在25人。研修医が実習先の病院を自由に選ぶことができる臨床研修医制度の影響で、02年度の38人から大幅に減少した。地域住民の生活の安全を支える医療機能の確保と充実を掲げ、日本医科大や山形大との連携による医師確保に引き続き力を入れる。地域の介護・福祉機関との連携強化にも取り組む。

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