採用試験をバリアフリーに 京都・向日市で点字受験

以前の向日市の採用試験実施要項には、身体障害者の受験について、自力での通勤や活字文による出題への対応などが要件として記されている

 雇用のあらゆる場面で障害者差別を禁じた障害者雇用促進法の改正を受け、京都府向日市が10月22日から始める身体障害者対象の職員採用試験で、点字の問題文や手話通訳などを介した面接を導入する。活字文のみの出題や口頭での面接に対応できる、などとした従来の要件を「門戸を狭める」として撤廃した。

 市では同日に1次試験、11月中旬に個別面接の2次試験を行い、事務職若干名を来年4月1日採用する。

 今月17日までの受付期間中、点字での受験や、面接の際に筆談や手話通訳の配置を申請できる。拡大鏡や点字用具などの持ち込みも認める。

 市は2012年度から採用試験を5回実施。いずれも、点字を除いた活字印刷文での出題と口頭による面接の他、自力での通勤や介助者なしの勤務が可能であることを受験資格としていた。

 今後、雇用枠の拡大が見込まれる中、4年ぶりとなる本年度の試験を機に、これらの条件を撤廃する。16年4月の同法改正で、事業主は採用時や採用後に「合理的配慮」を提供することが義務となった。市人事課は「合理的配慮のあり方について試行錯誤し、働きやすい環境づくりなど受け入れ体制を整える必要がある」とする。

 長岡京市では、障害者団体の要望を受け、既に昨年度の採用試験から同様の受験資格を撤廃。点字試験を導入済みで、本年度も実施する。筆談や手話通訳による面接には以前から対応していた。

 大山崎町は昨年度、自力通勤や介助者なし勤務の条件をなくした。点字試験は導入していない。本年度も同様の実施を検討中という。

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