メタリカのカーク・ハメット所有のモンスター映画ポスターの展示開催

米国の美術館がメタリカのギタリスト、カーク・ハメットの個人的なコレクションからモンスターとSF映画のポスターを展示することになった。展示は2017年8月12日からマサチューセッツ州のセイラムにあるピーボディ・エセックス博物館にて11月26日まで開催される。ヘヴィ・メタル・ミュージシャンであるカーク・ハメットが所有する135枚のポスターのうち何枚かは彼の音楽に影響をあたえたものになる。

「俺のコレクションは自分がいるべき場所に導いてくれたものなんだ」とカーク・ハメットはその声明で述べた。「俺が最も快適でクリエイティブになれるのがモンスターの群れの中なんだ」。「この数年、俺はそういうポスターから不思議な力を得てきたんだ、自分がずっと信頼してきたことでもあるんだ」と彼は言った。「最初にこのキャラクターたちと出会った瞬間から、自分と同じくらい、彼らも生きることに対処するのが大変なんだと理解することができたんだ」。

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『It’s Alive: Classic Horror And Sci-fi art From The Kirk Hammett Collection』(カーク・ハメットのコレクション選りすぐりのクラシックなホラーとSFアート展)と名付けられた展示をキュレーションしたダニエル・フィナモア曰く、「映画のポスターというのは、映画にとってはサポート的な役割でないかもしれないが、ミイラやゾンビはポスターによって主役級の存在になり、恐怖という約束を果してくれました。これらは非常に貴重なアート作品にもかかわらず、そういった認識が不足しているのです」とも語った。

展示ポスターの中には、モンスターが胸の前で腕を組みながら、どう猛な視線を光沢のあるフルレングスの赤いドレスを着た女性に向けている1931年の映画『魔人ドラキュラ』や、1932年の映画『ミイラ再生』など、完全には死んでいない不自然な生き物たちのポスターもある。他のポスターではそれらから約30年後の1968年の映画『バーバレラ』に登場した肌を露出した若きジェーン・フォンダも登場。そのポスターでは、背景の宇宙人と共に惑星に立ち、武器を握りしめている若き日のジェーン・フォンダを見ることができる。

また、この展示ではいくつかのコレクター価値の高いエレキ・ギターやモンスター・マスク、彫刻も公開される。展示の見どころのひとつは、唯一現存する1931年の映画『フランケンシュタイン』の3枚組ポスターである。閉館後に板で塞がれていた古い映画館の映写室にて発見されたものだ。その他、唯一残されていた1933年の映画『キング・コング』の顔出しパネルもあるという。

「これらのポスターは私たちの文化的な歴史の一部であり、今日、私たちが社会全体として未だ抱えている恐怖と不安がたくさん表現されています」とダニエル・フィナモアは言った。

ポスターは通常、映画スタジオが依頼した匿名のアーティストによって制作されてきた。そのほとんどが1930年代から1970年代にかけて生み出されたものだが、ここ最近まではそれらを保管しよう、収集しようといったことを重視した人はいなかった。カーク・ハメットのように収集に夢中になったものたちにとっては、非常に収益の大きいものとなっている。最も高価な映画のポスターは、2016年にプライベート・コレクターによって70万ドル(約7,500万円)近くで購入された1927年のフリッツ・ラング監督の映画『メトロポリス』のポスターだった。

「彼はこれらのポスターから情熱を引き出し、プロフェッショナルな人生への刺激として積極的に活用しているんです」とカーク・ハメットについてダニエル・フィナモアは語る。「もしそれがこの展示のポイントだとしたら、展示は成功だったと私は言うでしょう」。

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