死ぬまでに観たい海外ドラマ101本 vol.4【アメリカ家族の変化を感じ取れるファミリー・ドラマ5選】

1950年代の''第1次海外ドラマブーム''から発展や衰退を繰り返しながら、60年以上の歴史を築き上げてきた海外ドラマ。幾多の時代を乗り越えてきた海外ドラマ史において死ぬまでに観たい本当におススメできる海外ドラマを隔週で紹介。今回は【アメリカ家族の変化を感じ取れるファミリー・ドラマ5選】!

1950年代から現代まで60年以上にもわたって、日本人に愛され続けている、海外ドラマ。
''海外ドラマ''って観たいけど、どれから観始めたら良いかわからない。次は何を観ようかな?と迷った経験があるという人がたくさんいるのも現実問題。
映画には「死ぬまでに見たい映画1001本」というような一冊が刊行されており、映画ファンの入門書として愛読されていますが、実は海外ドラマにはそういった『これを観るべき!』とか『おススメ海外ドラマ○○本』と明確に示している本やメディアというのがほとんどないんです!!
そこで「死ぬまでに見たい映画1001本」に対抗する形で、海外ドラマを年間2000話ほど鑑賞する筆者が本当におススメできる海外ドラマを厳選して紹介していきたいと思います。
ただ海外ドラマは1シーズン22話ぐらいあり、映画よりも1作品ごとにかかる時間が長くなってしまうので、全部で101本としたいと思います。
ということで、「死ぬまでに観たい海外ドラマ101本」【アメリカ家族の変化を感じ取れるファミリー・ドラマ5選】の始まり始まりー!!

16.「大草原の小さな家」(1974年~1983年)

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The cast of the television series 'Little House on the Prairie' with a dog on the set of the show, mid 1970s. Clockwise from left: American actors Melissa Gilbert, Michael Landon (1936 - 1991), Karen Grassle, who holds an unidentified baby,...

今では最も多く製作されているジャンルかもしれないファミリー・ドラマ。
その先駆け的作品なのが、この「大草原の小さな家」。

西部開拓時代のアメリカを舞台に、大家族のインガルス一家が、いくつもの土地に移り住み、様々な人々と関わりながら、順応していく姿を描く。

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LITTLE HOUSE ON THE PRAIRIE -- 'Family Quarrel' Episode 16 -- Aired 01/15/1975 -- Pictured: (back l-r) Michael Landon as Charles Ingalls, Karen Grassle as Caroline Ingalls, (front l-r) Melissa Gilbert as Laura Ingalls, Lindsay Sidney Greenbush...

それまで西部開拓時代を舞台にした作品いわゆる西部劇は、どれもカウボーイや無法者たちが活躍する作品ばかりだったのですが、本作は当時の''普通の家族''に焦点を当てており、日本でも大きな話題を呼びました。

インディアンや黒人に対する差別などを色濃く描いたエピソードも中には存在し、放送当時の1970年代という時代背景を考えても、画期的な作品でした。
後のファミリー・ドラマの土台を築いた作品と言えますね。

17.「ファミリー・タイズ」(1982年~1989年)

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FAMILY TIES -- Season 4 -- Pictured: (Front l-r) Michael Gross as Steven Keaton; Michael J. Fox as Alex P. Keaton; Meredith Baxter as Elyse Keaton; Taylor/Garrett Merriman as Baby Andrew 'Andy' Keaton (Back l-r) Justine Bateman as Mallory...

1980年代、大きな転換期を迎えていたアメリカの家族の形を浮き彫りにしたのが、「ファミリー・タイズ」。

典型的な中流家庭であるキートン一家が日常で繰り広げるドタバタを描いたシットコム。
80年代当時のアメリカ情勢への痛烈な風刺も込められており、ただのファミリー・コメディで終わらず、少しドギツイ表現も描かれていることがしばしば。

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FAMILY TIES -- Season 4 -- Pictured: Michael J. Fox as Alex P. Keaton (Photo by Paul Drinkwater/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images)

そして本作の最大の魅力と言えば、長男のアレックスを演じている、マイケル・J・フォックス。
劇中で非常に小気味よくアレックスというキャラクターを好演しており、ちょっと嫌味なキャラクターであるにもかかわらず魅力的に魅せてくれています。
マイケルと言えば1985年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で一世を風靡することになるのですが、なんと!この「ファミリー・タイズ」を子供と一緒に観ていたスティーヴン・スピルバーグがマイケルを大いに気に入り、マーティ役に抜擢したという逸話もあるんです!!
なので、80年代を代表するスター俳優となり世界的に人気が爆発したマイケル・J・フォックスという俳優にとっても、とても重要な位置づけの作品。

彼の大出世から、その後のファミリー・ドラマのキャスティング事情も大きく変わったと言われています。

18.「アルフ」(1986年~1990年)

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前述の2作品よりも強烈な個性を発揮したファミリー・ドラマが1986年より放送開始となりました。

「アルフ」は、ロサンゼルスで暮らすタナー家の元にひょんなことから地球外生命体アルフがやって来て、数々の騒動を巻き起こすシットコム。

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人間と宇宙人が一つ屋根の下で暮らしているというのも新鮮で、またアルフが来たことで主人公のタナー家が家族として良い方向に向かっていくという作用も働いており、笑いあり、涙ありの本当に心温まる作品。

このあたりからアメリカのドラマで描かれる家族の形というのも徐々に変わり始めてきており、アルフはいわば他人種の養子としても捉えることができ、現代の家族の肖像を具現化したような作品にもなっています。

19.「フルハウス」(1987年~1995年)

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UNITED STATES - MAY 09: FULL HOUSE - Season One - Gallery - 5/9/88, Pictured, from left: Dave Coulier (Joey), Jodie Sweetin (Stephanie), Candace Cameron (D.J.), Bob Saget (Danny), Ashley Olsen (Michelle), John Stamos (Jesse), (Photo by ABC...

1990年代を目前に控えると、家族の形も父と母、そして子供という枠に囚われた形ではなくなり始めます。

1987年より放送が始まった「フルハウス」では、妻パメラが事故で亡くなってしまったことから、一家の主であるダニーは親友のジョーイと義理の弟のジェシーを呼び寄せ、3人の子育てに励みます。
男手ひとつで育て上げるという革新的なテーマが功を奏し、その等身大の魅力から世界中で受け入れられるドラマが完成したのです。

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FULL HOUSE - 'Arrest Ye Merry Gentlemen' - December 13, 1994. (Photo by ABC Photo Archives/ABC via Getty Images)DAVE COULIER;MARY-KATE/ASHLEY OLSEN;JOHN STAMOS;DYLAN/BLAKE TUOMY-WILHOIT;BOB SAGET;MICKEY ROONEY;JODIE SWEETIN;MARY-KATE/ASHLEY...

またシーズンを追うごとに登場人物たちと合わせてキャストたちも成長、さらにどんどん家族も増えていくという、8年間という長きに渡り愛され続けたファミリー・ドラマならではの魅力が素晴らしく、単純に家族の成長物語としても楽しめる、家族の温もりや大切さ、そして愛に焦点が当たった、みんなに愛されるファミリー・ドラマです。

2016年にはオリジナルで子供として描かれたDJやステフといったキャラクターたちが今度は親御世代になり、その子供たちを育てていく「フラーハウス」も製作され、現在の海外ドラマ リバイバル・ブームをけん引しています。

20.「ボーイ・ミーツ・ワールド」(1993年~2000年)

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BOY MEETS WORLD - Gallery - Shoot Date: July 7, 1994. (Photo by ABC Photo Archives/ABC via Getty Images)FRONT ROW (ON FLOOR): DANIELLE FISHEL;RIDER STRONG MIDDLE ROW (L-R): LILY NICKSAY;BEN SAVAGE;WILL FRIEDLE BACK ROW (L-R): WILLIAM...

ファミリー・ドラマと聞いて思い浮かべるTV局と言えば、ディズニー・チャンネルですよね。
そのディズニー・チャンネルのドラマ・シリーズが製作されることになった背景には、1本のドラマがあります。

1993年より放送が始まった「ボーイ・ミーツ・ワールド」は、主人公の少年コーリー・マシューズ君が成長していく毎に出会う新たな世界や出来事を彼の目を通して描きだしたシットコム。

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BOY MEETS WORLD - 'A Brave New World' (Series Finale) - Airdate: May 5, 2000. (Photo by ABC Photo Archives/ABC via Getty Images)BEN SAVAGE;DANIELLE FISHEL

そのメッセージ性の高さやティーンの苦悩や葛藤を見事に描き出していることから、今でも根強い人気を誇り、現在ディズニー・チャンネル作品やその他のシットコムで活躍中のスターや製作者たちも影響を受けた作品として名を挙げるほど。
「フルハウス」同様に家族や友人たちが成長していく過程を映し出しており、少年が反抗期や恋愛に夢中になる日々を経て、大人の男へと変わっていく姿が浮き彫りになっています。
また主人公一家だけでなく、友人や先生、さらには用具係といった面々にまで焦点が当たっているのが秀逸な一作です。
この番組がディズニー・チャンネルの親元であるABCでヒットしたことから、後にディズニー・チャンネル・ドラマ・シリーズが製作されるようになりました。

2014年にはコーリー・マシューズ君が父親になり、その娘たちの視点から、今度は女の子が体験する世界を描き出した「ガール・ミーツ・ワールド」も製作され、人気を博しました。

数多く製作され、全世界の子供たちのお手本となっている、ファミリー・ドラマ。
ファミリー・ドラマと一概に言っても、様々な家族の形態が描かれており、それらはその時々のアメリカ社会を映し出す鏡と言えるのかもしれませんね。
そのように考えると、意外と感慨深いジャンルでもあるのです!
次回もまたお楽しみに―!!

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