【香港】インフル猛威、本土からのツアー中止相次ぐ[観光]

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香港で猛威を振るう夏季の季節性インフルエンザによる影響で、これまでに中国本土からの団体ツアー300団体余りが中止となったことが分かった。中止の動きが広がれば香港の観光業界や小売業界に再び大きな打撃を与える恐れもある。死亡者数を単純比較した情報だけが海外で流れている中、業界は香港政府に正確な情報の発信を求めている。11日付蘋果日報などが伝えた。

ツアー中止が相次ぐきっかけとなったのは、インフルによる死者が今月に入り、2003年に流行した新型肺炎SARS(299人)を超えたことだ。この情報はインターネット上で瞬く間に広がり、次々にツアー中止が決定。今月末までの累計では旅行者約1万人に相当する330団体のツアーが取り消しとなる見通しだ。香港で開かれるはずだった一部の大型会議も中止になったという。

しかし、専門家は「SARSとインフルの脅威を死亡数だけで直接比べることはできない」と指摘。SARSの致死率は17%だったのに対し、今回のインフルは2~3%。死亡者の大半が免疫力の低下した高齢者だ。

観光業界選出の姚思栄(ウェイン・イウ)立法会(議会)議員は、「インフルの流行が落ち着き、政府が現状を釈明すれば旅行者の数は短期内に回復する」と強調。7月から今月初めの本土からの香港ツアーは1日当たり300団体余りと前年同期より1~2割多く、「香港への旅行意欲は依然高い」と楽観する姿勢を示した。

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