人形交流90年 日米の友情育む「青い目の人形」と「ミス宮城」

©株式会社河北新報社

企画展で展示されている「ミス宮城」
歓迎交流会であいさつするバーキーさん(中央)

 日米親善のため1927(昭和2)年に日本に贈られた「青い目の人形」と、返礼として米国に渡った市松人形「ミス宮城」による「日米人形交流」から90周年となるのを記念し、仙台市歴史民俗資料館で企画展が開かれている。企画展初日には、ミス宮城を所有する米カンザス州の女性ドロシー・バーキーさん(73)が参加し、歓迎交流会が開かれた。

 企画展では、県内の小学校などに現存する青い目の人形全10体とミス宮城1体が並ぶ。市民団体「みやぎ『青い目の人形』を調査する会」(田村蒸治代表)が共催する。

 宮城野区榴ケ岡市民センターで、7月30日にあった歓迎交流会には約40人が参加。バーキーさんが新たな「友情人形」1体を市歴史民俗資料館に贈ったほか、青い目の人形を保管する県内小学校の元教諭らが思い出話を語った。

 バーキーさんは「人形が象徴する日米友好と平和がさらに発展してほしい」と話した。

 青い目の人形は戦前、親日家の宣教師の呼び掛けで全国の小学校や幼稚園に1万2739体が贈られ、県内には221体が届けられたが、多くが敵国の人形として戦時中に焼却された。

 ミス宮城はバーキーさんの母、故マーガレット・コルベットさんが娘のためにとオークションで入手し、大切にしてきた。後に人形の由来を知ったコルベットさんが98年に県に連絡し、親子で県内の小学校に人形を贈るなどして交流を続けてきた。

 企画展は10月1日まで。入館料は一般・大学生200円、高校生150円、小中学生100円。

あなたにおすすめ