【SBS杯】和製レバンドフスキだ! U-18日本代表の長身FW、原大智が必見!

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 8月13日、U-18日本代表はSBSカップ国際ユース大会でU-18チェコ代表と対戦し、2-1で勝利した。1試合目のU-18チリ代表戦に1-2で敗れ、2試合目の静岡ユースとの試合も0-1で敗戦。最後の3試合目にして大会初白星を飾ったのだ。

【SBSカップ国際ユースサッカー PHOTO】U-18日本代表は1勝2敗で3位!
 
 そのチェコ戦で日本の攻撃を牽引したのが、原大智だ。187センチの長身を誇るFWで、久保建英と同じFC東京U-18に所属。今夏の日本クラブユース選手権では6ゴールを奪取して見事得点王に輝き、チームを優勝に導いた。
 
 これまで世代別の代表歴はなかったが、今大会は平墳迅(清水エスパルスユース)がチーム事情で不参加となり、急きょ追加招集された。
 
 チェコ戦では、高さを存分に活かして前線の基準点となった。「空中での競り合いはチームから求められている部分。海外の選手は強さがありましたけど、通用して良かったです」と、手応えを語った。
 
 今大会で10番を背負ったMF藤本寛也(東京ヴェルディユース)は、「(原が入ったことで)前線にポイントができました。苦し紛れに前方に蹴ったボールでも、ディフェンダーを背負って拾ってくれた。タメが作れてラインを押し上げられたし、ロングボールやクロスも多く使えた。そういう高さという部分はこれまでなかったので、幅が広がった」と称えた。
 
 大柄な体躯もさることながら、目を引いたのがその万能性だ。
 
 原が「チェコの選手は身体が大きいけど鈍い、そこを突いていけと監督に言われていたので、積極的に狙いました。裏に抜け出してチャンスを作れたのは良かったです」と振り返る。チェコ戦では相手の背後を突く素早い抜け出しを度々披露。18分の先制点は、裏のスペースに飛び出した原のクロスから生まれたものだった。
 
 さらには、典型的なフィニッシャータイプの加藤拓己が出場した73分以降は、中盤の位置まで下がってパスを引き出した。じつにそつがない。

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 マルチな働きで勝利に貢献した原のプレースタイルのルーツは、FC東京U-15むさし時代にある。

「高校に入った時は175センチくらい。さほど大きくはなかったんです。なので中学時代は、下がって受けたり裏を取るプレーが多かった」
 
 決して突出した身長ではなかったU-15時代は、むしろ動き出しで相手を揺さぶるタイプのFWだった。
 
 憧れは、ポーランド代表でバイエルン・ミュンヘンに所属するロベルト。レバンドフスキ。「ゴール前で落ち着きがあって、自分だけでなく逆に味方を活かすスルーパスも出せる。いろんな形でゴールに絡めるところは本当に参考になります」と話す。多彩な攻撃の引き出しを持つ原にとっては、まさに格好の教材なのだ。
 
 とはいえ、一つひとつのプレーはまだ荒い。今大会を無得点で終えた事実は揺るがず、決定力も向上させなければならない。
 
 本人も「ミスが多いし、ダイレクトで出すのかトラップをするのか、その判断がまだ悪い。そこが上手くできれば、もっとチャンスを作れる」と反省する。
 
 今年の2月に発足したU-18日本代表のサバイバルは、まだ始まったばかりだ。その万能性に磨きをかける“和製レバンドフスキ”が、エースに名乗りを挙げる!
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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