巨人史上屈指の強打者、21世紀以降で最強捕手 阿部の2000安打は歴史的大記録

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巨人の阿部慎之助は8月13日の広島戦、9回裏に今村猛から右前打を打ち、2000本安打を記録した。NPB史上49人目、今季では中日・荒木雅博に次ぐ2人目だ。2056試合目での達成は史上10番目に遅い記録で、38歳4か月での達成は、19番目の高齢記録となった。

巨人生え抜きでは5人目の2000安打、捕手として1000試合以上出場の選手では4人目

 巨人の阿部慎之助は8月13日の広島戦、9回裏に今村猛から右前打を打ち、2000本安打を記録した。NPB史上49人目、今季では中日・荒木雅博に次ぐ2人目だ。2056試合目での達成は史上10番目に遅い記録で、38歳4か月での達成は、19番目の高齢記録となった。

 巨人生え抜きでは、5人目の2000本安打になる。

○巨人の安打数10傑(※は現役)

1、王貞治 2786安打
2、長嶋茂雄 2471安打
3、川上哲治 2351安打
4、柴田勲 2018安打
5、阿部慎之助 2000安打 ※
6、高橋由伸 1753安打
7、篠塚和典 1696安打
8、原辰徳 1675安打
9、千葉茂 1605安打
10、坂本勇人 1528安打 ※

 阿部は平成以降の巨人生え抜き選手では初めての2000本突破。V9戦士の柴田勲が1980年に2000本を記録してから、実に37年ぶりの大台突破だった。阿部は今季中にも柴田勲を抜いて、巨人史上4位になると見られる。10傑に並ぶ選手はすべて他球団でプレーした経験がない生え抜きの選手だけ。現役の坂本勇人が10位につけている。

 今は一塁手であり、内野手登録の阿部だが、昨年まで捕手での出場があった。1000試合以上出場した捕手としては、4人目の2000本安打突破だ。

○捕手で1000試合以上出場記録がある打者の安打数10傑(安打数と捕手出場試合数)

1、野村克也 2901安打 2921試合
2、谷繁元信 2108安打 2963試合
3、古田敦也 2097安打 1959試合
4、阿部慎之助 2000安打 1666試合 ※
5、木俣達彦 1876安打 1998試合
6、伊東勤 1738安打 2327試合
7、城島健司 1406安打 1245試合
8、中村武志 1380安打 1868試合
9、土井垣武 1351安打 1170試合
10、矢野燿大 1347安打 1546試合

 10傑のうち、野村、古田、伊東の3人が殿堂入り。今は一塁手だが、阿部はNPB史上屈指の強打の捕手だと言える。現役の捕手では広島の石原慶幸の991安打が最多であり、当分、阿部の安打記録を抜く捕手は出てきそうにない。

21世紀以降にデビューした選手では2人目の2000安打

 阿部慎之助は2001年のデビュー。21世紀以降にNPBのキャリアを始めた選手としては、アレックス・ラミレスに次いで2人目、日本生まれとしては最初の大台突破だった。

○21世紀以降デビューの選手の安打数10傑と実働年(所属チームがないのは引退選手)

1、ラミレス 2017安打 2001年-2013年
2、阿部慎之助(巨)2000安打 2001年-
3、鳥谷敬(神)1974安打 2004年-
4、内川聖一(ソ)1970安打 2001年-
5、村田修一(巨)1829安打 2003年-
6、中島宏之(オ)1666安打 2002年-
7、栗山巧(西)1622安打 2004年-
8、今江年晶(ロ)1545安打 2002年-
9、坂本勇人(巨)1528安打 2007年-
10、川崎宗則(ソ)1376安打 2001年-

 今期中に鳥谷敬、内川聖一が2000本に達する可能性がある。2001年は、イチローがMLBに渡った年だ。イチローとNPBでのキャリアを重ねたことがない選手が次々と2000本安打に到達しようとしている。

 阿部は巨人史上屈指の打者であるとともに、21世紀以降では最強の捕手でもあった。すでにNPB史上に残る大選手の仲間入りをしているが、守備の負担が軽くなった一塁手に専念することで、どこまで記録を伸ばすか、注目したい。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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