「だだちゃ豆」全量出荷できない? 廃棄回避へ連日作業

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 出荷の最盛期を迎えた鶴岡市特産の枝豆「だだちゃ豆」を巡り、関係者の間で、中手の3品種で収穫期が重なるのではないかとの予測が広がっている。6月上旬の天候不順による影響で、場合によっては収穫しきれずに廃棄せざるを得ないケースが出るとの懸念も。生産者は丹精込めて育てただだちゃ豆の全量出荷に向け、連日作業に追われている。

 JA鶴岡が取り扱うだだちゃ豆は6品種で、早生(わせ)の「早生甘露」から始まり、中手の「甘露」「早生白山」「白山」、晩生(おくて)の「晩生甘露」「おうら」と続く。現在は中手の収穫が始まり、甘露が出荷のピークを迎えている。

 一方、だだちゃ豆の収穫適期は極めて短く、3日ほどと言われている。そこで生産者は各品種で、種まきの時期を数回に分ける「段まき」を行い、収穫が一時期に集中しないように工夫。限られた労働力で一番おいしいだだちゃ豆を出荷できるようにしている。

 しかし今年は6月上旬に天候不順に見舞われ、平均気温が平年比マイナス3度、日照時間は平年の2分の1となった。この影響で、各品種を順番に収穫する本来のパターンが崩れ、特に中手の3品種で収穫時期が詰まったり、重なったりするのではないかとの予測が広がっている。生産者が一日に収穫できる量には限界があるため、最悪、収穫を諦めなければいけない部分が生じる。

 JA鶴岡園芸特産課の野尻耕平指導員(26)は「段まきは生産者が緻密に計算して行っており、天候不順が大きく影響する。収穫時期が重なるケースは一部の生産者の間で毎年見られるが、今年はそれが広く現れるかもしれない」と話す。

 同JAだだちゃ豆専門部の加賀山雄(たける)専門部長(36)は「廃棄という最悪のケースを避けるため、圃場を小まめに回って生育状況をつぶさに確認し、歩留まりが多少悪くても早めに収穫するように呼び掛けている」と説明。「各生産者とも、おいしいだだちゃ豆を届けたいという一心で頑張っている」と話した。

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