白山山頂で魅力を発信 1300年フォーラム

 岐阜、石川、福井県にまたがる霊峰白山(2702メートル)の登拝の道「禅定道」の歴史や価値を見直す「白山フォーラム2017」が、山頂直下にある白山室堂ビジターセンター(石川県白山市)で行われた。白山開山1300年を記念した企画。フォーラムに先立ち、美濃・加賀・越前の白山登拝の3馬場で登山隊が結成され、各禅定道をたどって山頂で集った。

 環白山広域観光推進協議会が主催。登山隊は美濃隊10人、加賀隊7人、越前隊11人の3隊。美濃隊は岐阜県山岳連盟理事長の塚原孝司隊長ら10人で結成され、郡上市白鳥町石徹白の登山口を出発、約20キロを歩いて2日がかりで到着した。

 フォーラムには三つの登山隊と一般の登山者約80人が参加した。加賀、越前の各隊は禅定道の特色を発表。美濃隊は、美濃側の白山信仰や白山文化について学ぶグループ「美濃白山講」の井上博斗さん(34)=郡上市=と和田大典さん(32)=同=、ジョシュア・べーウィッグさん(49)=同=が発表した。

 ジョシュアさんは「日本は近代的な社会の中でも古来の文化とのつながりが守られているのが良い所。白山信仰や神仏習合が今見直されているのは素晴らしい。日本人が意識していない点を外からの視点で見せたり伝えたりしたい」と話した。和田さんは歩いてきた禅定道の写真を見せながら魅力を紹介。井上さんは、長滝白山神社(同市白鳥町)が中世、修験僧の学びの拠点であったことや、石徹白地区の住民が御師(おし)活動で白山信仰を広めたことなど美濃側の信仰の広まりを紹介した。

 最後に同町に伝わる「白鳥の拝殿踊り」にある、白山の神をその場に降ろす「場所踊り」を美濃隊全員で披露し、関心を集めた。

画像
美濃禅定道を歩いて感じたことを発表する美濃隊のジョシュア・べーウィッグさん(中央)と和田大典さん(右)、井上博斗さん=石川県白山市、白山室堂ビジターセンター

あなたにおすすめ