話題の皆既日食、世界初方式で上映 市川・現産館のプラネタリウム

 千葉県市川市鬼高の県立現代産業科学館で、直径23メートルのドーム型のスクリーンを使った毎年恒例のプラネタリウム上映会が始まった。12年目を迎える今年は、過去3年間に上映した作品の中から人気作品を再上映するほか、21日に北米大陸の広い範囲で観測される見通しで話題の皆既日食を「世界初の方式で完全再現」(同館)する。会期は27日まで。

 上映作品は、2014年から昨年まで上映した「星のある風景」シリーズの三部作。地球上のさまざまな場所から見える星空を実写映像を交えて構成したり、宇宙のさまざまな惑星から見える星空を楽しめる。今年は各作品中で、太陽と地球の間を月が横切る際に、月が完全に太陽を隠す現象「皆既日食」を再現。太陽が完全に隠れると、夜のように街が一気に暗くなり、星空が出現する様子をプラネタリウムで体験できる。

 作品を制作したプラネタリウム・クリエーターの大平貴之さん(47)は、8日に開かれた内覧会で「本物の太陽のような強い輝きにこだわり、通常は見ることができないコロナ(太陽の周りの散乱光)が見え、本物の日食に最も近い」と太鼓判。「宇宙のスケールを感じ、宇宙の中で暮らしているということを多くの人に実感してもらいたい」と話した。

 上映会は、大平さん率いる大平技研のスタッフが総力を結集して、毎年最新の技術をちりばめたプログラムを発表する場となっている。光学式とデジタル式両方の技術を融合したプラネタリウム投影システム「メガスター・ヒュージョン」を採用。4Kプロジェクター17台を駆使し、世界でも類を見ない12Kの高解像度で、天体のきめ細かい演出や表現を可能にした。

 上映時間は各35分。午前10時~午後4時までの1日計6回。入場料は大人500円、高校生・大学生250円、中学生以下と65歳以上無料。21日は休館。問い合わせは同館(電話)047(379)2005。

千葉県立現代産業科学館のプラネタリウムで再現される皆既日食(大平技研提供)

あなたにおすすめ