戦争、無言の証言者 焼夷弾部品など100点

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数々の戦中資料が並んだ会場=13日午後、大阪市天王寺区の近鉄文化サロン上本町

 戦時中の貴重な資料を集めた企画展「『モノ』が語る戦争展」が13日、大阪市天王寺区の近鉄文化サロン上本町(近鉄百貨店上本町店10階)で始まった。大小約100点の品々が暗い戦争の時代を今に伝えている。15日まで。入場無料。

 大阪の自費出版業者らでつくる「関西出版ルネサンス」(会長・福山琢磨新風書房代表)が主催。展示品の大半は福山会長(83)が全国公募の証言集『孫たちへの証言』(新風書房)の投稿者らに貸し出しを依頼し、趣旨に賛同した人々から提供を受けた。防空ずきんや、米軍が投下した焼夷(しょうい)弾の部品、出征兵士への寄せ書き、竹やりなどの実物資料を紹介。中には金属不足を補うために製造された陶製の地雷や手りゅう弾も並び来場者の注目を集めた。福山会長は「激動の時代をくぐり抜けて現存する無言の証言者の訴えを感じ取ってもらいたい」と話した。

 会期中は関連書籍の販売のほか、資料提供者の発表(14日午後1時)、玉音放送を聞く(15日正午)などを予定。この日は学童集団疎開や大阪大空襲を体験した画家の矢野博さん(79)=同市平野区=が講演し「当時の豆ごはんは豆の中にコメが数粒」「自由のない密告社会で、今では考えられない時代だった」と、戦時中を振り返った。

 開場時間は午前10時〜午後5時半(最終日は同3時)。

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