亡き親方に「感謝しきれない」 故鳴子親方の故郷で西岩親方トークショー

聞き手役の今さん(右)と、津軽弁を交えた軽妙な語り口で自身の現役時代を振り返る西岩親方

 大相撲の元関脇若の里の西岩親方(41)=青森県弘前市出身=が12日、先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)の故郷・青森市浪岡で開かれたトークショーに参加した。会場の中世の館に訪れた約100人のファンを前に、「今、西岩として親方でいられるのは、鳴戸親方のおかげ。感謝してもしきれない」と亡き師匠への思いを語った。

 西岩親方は鳴戸部屋に入門した経緯について、小学6年の時に鳴戸親方と初めて会った際、「私の体を触って手と足を見て、これなら将来、横綱になれると言われ、その言葉を信じて中学校卒業とともに入門した」と説明。後に同部屋に入門した同期8人と顔を合わせたところ、同じ誘い方だったと明かし、会場を笑いに包んだ。

 聞き手を務めた、県内の好角家による相撲道研究会会長の今靖行さん(65)が、今年11月に七回忌を迎える師匠の存在を尋ねると、西岩親方は「私にとっては世界で一番怖い人」ときっぱり。「(鳴戸)親方の『おい』という一言で部屋の力士みんなが震え上がった。それほど厳しい人だった」と振り返った。

 鳴戸親方の師匠で、元横綱初代若乃花の花田勝治さん(弘前市出身、故人)と同親方の師弟関係を物語るエピソードも紹介。「おい、高谷(鳴戸親方の姓)」と呼ぶ花田さんの下に、鳴戸親方が駆け寄った姿を見て「私と鳴戸親方のように、2人の関係も厳しいものだったと思い知った」と語った。

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