<世界陸上>日本リレーチームはなぜハーフ選手がいなくても強いのか、中国選手がうらやましがる「秘密」とは?

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2017年8月13日、ロンドンで行われている陸上世界選手権男子4×100メートルリレー決勝で、日本が銅メダルを獲得。中国は日本に次ぐ4着だった。この結果について、中国メディア・澎湃新聞は「日本はハーフに頼らずとも中国に勝利した」と報じ、その“秘密”を分析している。

昨年のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したチームのアンカーだったケンブリッジ飛鳥に加え、サニブラウン・ハキームという期待の若手も台頭している日本。ただ、この2選手はともにけがやコンディション不良で決勝には出場していなかった。記事は、「決勝の8チームにアジアから日本と中国が残った。このアジア対決にまたしても我々は敗れた。ポイントは、『スピードで負けた』という単純な話ではないことだ」と指摘する。

「日本の決勝のメンバーにはサニブラウンやケンブリッジがいなかったが、日本チーム全体には大きな影響を及ぼさなかった。日本の8選手中6選手が10秒20以内の自己ベストを持っており、10秒突破にも近付いている」としたうえで、注目すべき選手としてアンカーの藤光を挙げ、「このベテラン選手はかつて日本のリレーでは第2走者だった。わずかなミスも許されない決勝という舞台で急きょアンカーに起用されながら、いつもと変わらぬ隙のない連携を見せた」と高く評価している。

さらに、「これがまさに(中国の第3走者の)蘇炳添(スー・ビンティエン)が何度も指摘していることであり、彼が“うらやましがっているところ”だ」と紹介。蘇炳添は「日本のリレーチームはすべての選手がどの順番でも走ることができる能力を備えている。これは本当に私たちが学ぶべきことだ。多くの試合でリスクやけがは付き物。違うところを走ることができる選手がそろっていれば、チームは強くなる」と語っている。中国の謝震業(シエ・ジェンイエ)、蘇炳添、張培萌(ジャン・ペイモン)の3人は3〜4年の間リレーチームを組み阿吽(あうん)の呼吸があるが、もし順番を入れ替えると理想的なスピードを出すことは難しいという。

中国のアンカーを務めた張培萌は、今大会を最後に国際舞台から退くことになる。記事は、中国の短距離界を支えてきた張培萌がいなくなることで、中国リレーチームの第1、第4走者の人選問題に言及。「人材の蓄積(選手層)において、中国は日本に大きく後れを取っている」と危機感を示している。(翻訳・編集/北田)

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