花に囲まれ安らかに 樹木葬墓地28日開園 独身者ら想定 東松島・長音寺

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長音寺が整備した樹木葬のエリア

 東日本大震災で被災した東松島市野蒜の長音寺で28日、花や木々に囲まれた環境で供養できる墓地「マイメモリー樹木葬 のびる」が開園する。市内に樹木葬が整備されるのは初めて。「自然に返りたい」との要望に応えるほか、「墓の承継者がいない」といった事情にも対応し、納骨後13年で永代供養する。

 墓地に隣接した樹木葬のエリアは全78区画で、花壇のように整備されている。各区画では遺骨を埋葬した土の上に石板のプレートを置き、故人が好きだった花も植えられる。プレートには自由なデザインの彫刻も施せる。

 1~3人用があり、広さは幅30~50センチ、奥行き40センチ。ペット共葬区画(幅50センチ、奥行き40センチ)も用意した。自分の死後に墓を守る人がいない独身者や子どものいない夫婦らの利用を想定。通常の墓石を建てる費用の半額以下の数十万円で永代供養までしてもらえる。

 長音寺は震災の津波で本堂などが全壊。被災の痕跡が残る墓地をきれいに整備しようと、桜や色とりどりの花を植えた樹木葬の区画整備を決めた。

 秋山公純(こうじゅん)住職(50)は「松島や石巻からのアクセスも良く、平らな墓地でお参りもしやすい。檀家(だんか)でない方も利用できるので見てほしい」と説明。販売管理する市内の墓石販売会社「上東五和」の佐藤牧観(まきみ)社長(40)は「それぞれのスタイルに合わせて墓を選んでほしい」と話す。

 16日まで現地相談会を実施。連絡先は同社0225(86)1131。

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