名波監督「FKはキッカーが7割」。自己ベスト更新中、大井の得点力は6倍増!

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 [J1 22節] ガンバ大阪 0-2 ジュビロ磐田 /8月13日/吹田
 
  磐田のDF大井健太郎が、またも価値ある一撃を決めた。G大阪戦の19分、左サイドからの中村俊輔の鋭いFKにジャンプヘッドで完璧に合わせて先制点を奪取。値千金の今季4ゴール目が、決勝弾となった。
 
 プロ15年目に突入した大井だが、昨季までJ1通算13年シーズンで奪ったのは計8得点(J2・2得点)。シーズン最多は15年の2ゴールだった。

 それが今季は20節の広島戦で自己最多を更新し、この日で4点目。しかも、いずれも中村俊輔のFKに合わせて決めたものだ。
 
 過去13シーズンの大井の得点は、1年平均だと0.7点。中村俊の加入した今季、大井の得点力は、早くも約6倍アップしたことになる。
 
「合わせるだけというよりも、俊さんが、走ったところに合わせてくれる。だから、信じて走り込むだけです」
 
 大井はそのように得点シーンについて振り返る。試合はG大阪に主導権を握られる展開が続いたものの、勝負どころのセットプレーで2ゴールを奪って完封勝利。攻めて、守って活躍した磐田の大黒柱は「こういう勝ち方できるのは大きい」と喜んだ。
 
 また、名波監督からは「FK(セットプレー)はキッカーで7割が決まる」と言われてきたことを明かす。「俊さんは8、9割の確率で狙ったところに蹴ってくれるので、僕らはヘディングやマークを外す技術を上げることを考えている」と、大井にもよりフィニッシュワークへのこだわりが生まれているそうだ。

  実際、試合後の記者会見で名波監督は、「セットプレーの練習をしたのは3週間ぐらい前。キッカーの質でほとんど決まると思っている」と語っている。日本を代表する元キッカーだけあり、その言葉にも説得力がある。
 
 加えて、この日のG大阪のセットプレーに対する守備は、マンマークではなくゾーンディフェンスだった。「良いところにフリーで入っていけた」と、大井は説明。そのG大阪のセットプレー時の守り方も、勝敗を分けたポイントに挙げられるだろう。
 
 若手とベテランが噛み合ってきた磐田。そのなかで33歳のCBには、充実感が漲っている。39歳の中村俊とともに、まだまだ進化を遂げていきそうだ。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

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