UACJ系流通の泉メタル、中田金商の事業譲受け

スリット事業などでシナジー

 UACJグループの非鉄流通である泉メタル(本社・東京都墨田区両国、社長・光永雅也氏)は、中田金商(本社・東京都台東区上野、社長・中田悦弘氏)の非鉄金属卸事業を取得する。泉メタルが取り組む伸銅品の拡販などでシナジーを狙うほか、中田金商が持つ山形営業所を使用して東北地区への非鉄製品販売を強化する。事業譲受予定日は10月1日。UACJが10日、発表した。

 泉メタルが取得したのは非鉄金属卸事業の全般についてで、商権と埼玉支店(越谷市)・山形営業所(村上市)の資産や従業員の全員を引き継ぐ。取得金額は非公表。すでに資産取得後に埼玉支店のスリッター2基を泉メタルの栃木物流センターに移設することが決まっている。栃木物流センターは旧ナカガワメタルのスリットセンターで、泉メタルは栃木にスリット機能を集約することで品質の向上や競争力の強化を図る。また山形営業所を東北地区への進出の足がかりとする方針で、今後は同エリアへの拡販を目指していく。

 中田金商は三谷伸銅から独立した中田貞治氏によって1947年に設立された非鉄金属問屋。黄銅棒などの伸銅品販売に加えて、53年には旧住友軽金属工業の指定問屋となりアルミ材料の販売に進出した。以降、埼玉支店の物流センター、スリット機能と山形の東北営業所を活用した短納期販売で事業を広げてきた。UACJ発足後は流通会「東京UACJ会」の主要メンバーとして会長企業も務めた。10月の事業譲渡により中田金商は70年間の非鉄流通事業に幕を下ろし、保有する不動産事業会社となる。

 泉メタルは、旧住軽の指定問屋であった大金商事と大庭アルミニウムが合併して誕生した非鉄金属流通。2015年には同じく旧住軽系のナカガワメタルが合流しており、今回の中田金商の事業譲受により旧住軽系問屋の4社が統合する形になる。

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