地域の宝、拝むチャンス 西川・口之宮湯殿山神社の一般公開

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 西川町本道寺にある口之宮湯殿山神社(最上大元宮司)には貴重な文化財が多数現存しているが、あまり知られていない。これまで見学できる機会が限られていた地域の宝を多くの人たちに見てほしいと、同神社の氏子たちが中心となり月1回、一般公開を行っており、今月は地区の夏祭りに合わせ、15日午前9時半〜午後5時に公開する。

 同神社は809(大同4)年、弘法大師によって開かれたとされる。「月光山本道寺」と称され、江戸後期は湯殿山信仰の参拝者でにぎわった。しかし1868(慶応4)年に戊辰(ぼしん)戦争で寺院が焼失。その後の神仏分離令で仏像や仏具の放棄を強いられ、74(明治7)年に湯殿山が神山になったことから、口之宮湯殿山神社となった。

 これまでは特別な行事などでしか本殿を公開していなかったが、昨年、出羽三山地域が文化庁の「日本遺産」に認定されたことから、月山登拝口八方七口の一つである本道寺口にある同神社の文化財の価値を広くPRしていこうと、昨年から月1回の公開を始めた。

 本殿には神仏分離令以降、弥勒(みろく)院(河北町)から仙台ホテル(仙台市)に移り、2005年に里帰りした17世紀作とみられる一対の仁王像(高さ約4メートル)が安置されている。他に、1790(寛政2)年に奉納されたが、神仏分離令以降、県外にわたり、1990年に同神社に戻った弘法大師尊像や、明治時代に参拝者から寄贈された絵馬などの文化財がある。

 昨年の公開以降、御朱印帳を手にした若い参拝者も県内外から訪れており、最上宮司は「旧本道寺時代の遺産が多数あり、大勢の人に見てもらえたら」と話す。公開日は月山銘水館の観光案内所でも掲示しており、参拝料は300円。

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