<仙台満店>かき込む幸せ 加賀の味

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氷も入ってひんやり、食も進む「へしこの冷やし茶漬け」。ランチは副菜3種盛り、サラダ付き。夜は単品756円。ランチでの提供は31日まで。夜の提供(単品)は9月末までの予定
2010年に若林区河原町で開業、16年4月に現在の場所に移転オープンした
白エビ、甲箱(香箱)ガニなど日本海の魚介や加賀野菜は現地から直送。ホタルイカの沖漬けは毎年自ら現地で作る

◎ひんやりグルメ/旬菜旬魚 一夢庵(青葉区)

 暑さでバテ気味の体に、さらさらと喉越しのいい冷たいお茶漬けはいかが。 今回紹介するのは、居酒屋「一夢庵」の「へしこの冷やし茶漬け」(ランチ850円)。数年前、同店でへしこのおいしさに衝撃を受け、さらに夏の暑い時季に「冷たい茶漬け」として感動の再会を果たした忘れられない一品です。ちょっと大げさですが、へしこをちょっとかじって、その深いうま味と共にかき込むご飯は、体に染みわたるおいしさ。きっとあなたもへしこのとりこになるはずです。

 へしこは、塩漬けにした魚(主にサバ)をさらにぬかに漬けて発酵させた保存食。江戸時代から伝わる北陸地方の郷土料理で、家ごとにしょうゆやみりんなどが隠し味に使われます。諸説ありますが、魚をたるに漬け込むことを「へし込む」と言うのでその名が付いたそう。

 名前は何とも気が抜けた感じですが、塩味が効いてご飯のお供やお酒のあてにぴったり。ご当地でへしこ茶漬けは定番ですが、この冷やし茶漬けは一夢庵オリジナル。三つ葉やミョウガタケの千切りなど薬味もたっぷりで、輪島の浜塩を少々加えた冷たいウーロン茶が掛けてあります。

 店主の佐藤暢人さん(34)は金沢市の料亭で10年勤めた経験を生かし、加賀の郷土料理をメニューに取り入れています。「こちらとは違う日本海の魚や料理を気軽に楽しんでもらいたい。同じ日本の異食文化を提供できるのが楽しいですね」

 冷やし茶漬けは夏の間のお楽しみ。お早めにどうぞ。(せ)

<メモ>仙台市青葉区花京院2の1の54▽ランチ午前11時半~午後1時45分、ディナー午後5時半~午前0時(金曜は午前1時まで)。ランチは火・土曜休み。日曜・祝日定休。15日までお盆休み。▽鯖(さば)へしこ炙(あぶ)り糠(ぬか)漬け594円、白エビからあげ810円(夜メニュー)▽51席▽022(721)3755。

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