<この人このまち>ドローンで秋田活性化

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<くまがい・けんじ>1977年秋田市生まれ。97年に実家の「くまがい印刷」入社、現在は同社専務。2016年11月に秋田ドローンコミュニティに参加。

 小型無人機ドローンの愛好家が集まる「秋田ドローンコミュニティ」(宇佐美孝太代表)は、活用分野が広がるドローンの普及と理解向上を図る活動に取り組んでいる。事務局を担当する秋田市の熊谷健司さん(40)は、ドローンの普及を通して「秋田を活性化させたい」との思いを抱く。(秋田総局・渡辺晋輔)

◎秋田ドローンコミュニティ事務局 熊谷健司さん(40)

 -コミュニティ結成の経緯と活動内容は。

 「2016年6月に仙北市で一日限定のドローンスクールが開かれたのを機に、参加者が集まり発足しました。私が加わったのはその年の11月。10月に仙北市であったドローンの活用法を学ぶ研修会への参加がきっかけです」

 「現在の会員は217人で、私が加入した時の約100人から倍以上に増えました。そのうち半数は東京都や愛知県など県外在住者です。秋田市の廃校舎で月1回スクールを開いているほか、仙北市西木町の紙風船上げといったイベントへの参加や観光地の撮影などをしています」

 -ドローンと関わったきっかけは何ですか。

 「見たことのない景色を見てみたいとの思いから、3年ほど前に空撮を始めました。さらに仙北市での研修会を通じてビジネスへの活用法を学び、ドローンの持つ可能性を改めて実感しました」

 -活用分野は広がっています。

 「私の会社ではドローンが撮影した映像をゴーグルに映して楽しむイベントを県内外で開いています。コミュニティとしても仙北市と観光の誘客などで連携協定を、秋田市とは災害時の協力協定をそれぞれ結んでいます」

 -災害現場では威力を発揮しそうです。

 「でも、県内に降った7月22、23両日の大雨では秋田市から待機要請がなく、無力さを感じました。23日には大仙市内で河川が氾濫した現場を上空から撮影しました。ボランティアをしたいとの思いから地元の行政機関を回りましたが、ドローンを使うことにピンと来ていないようでした。ドローンの活用法を広く発信していく必要性を痛感しました」

 -今後の活動は。

 「地方創生特区に指定されている仙北市はイベントや勉強会などドローンの活用に熱心で、業務や趣味で関わる人が地域に集まっています。秋田県全体としても、ドローンの先進地になりつつあると感じます。今後は、ドローンで身の回りのことを便利にしていく提案をしていきたいです」

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