ソフトBモイネロ、なぜこんなに早く日本に“順応”? 活躍支える“先輩”の存在

育成出身のキューバ人左腕が、なくてはならない存在となっている。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手。今季途中に育成選手として獲得したWBCキューバ代表左腕が、リーグ優勝を占う終盤戦に来て、ソフトバンクのリリーフ陣にとって重要な存在にまで急浮上している。

ソフトバンクのリバン・モイネロ【写真:藤浦一都】

来日3か月で不可欠な存在に成長、飛躍的ステップアップの影には…

 またしても、チームを救った。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手である。ここにきてリリーフ陣の中でも存在感を際立たせ始めているキューバ人左腕が、13日の日本ハム戦(ヤフオクD)でも勝利に貢献する好救援を披露した。

 出番は6回に巡ってきた。先発の武田が2点を失い、さらに一、二塁のピンチを招く。黒羽根を空振り三振に切り、2死としたところで左の中島を迎え、モイネロの名前がコールされた。初球インコース低めのストレートでストライクを奪うと、2球目も同じ内角低めのストレートで空振り。さらに3球目も同じ内角低めへのストレート。3球連続でインローへのストレートで空振り三振に。一打同点の場面で完璧なリリーフだった。

 育成選手として契約を結び、5月23日に入団会見を行ったモイネロ。そこからわずか1か月足らずで支配下契約を勝ち取り、6月16日に1軍に初昇格した。そこからは一足飛びに、その立ち位置を高めていき、今では、この日のように勝利の方程式の一角に組み込まれるまでにステップアップした。

 この間わずか3か月足らず。めまぐるしく環境が変わってきたこの期間を、左腕自身は「すごくいい期間だったと思う。家族と離れているのは、寂しいけど、日本での生活を楽しんでいるよ」という。

 母国から遠く離れて暮らす日本での生活。それをグラウンド内外で支えているのが、キューバの先輩、アルフレド・デスパイネである。

ベンチでは日本の選手の特徴も伝達「なんでも教えてくれる」

 モイネロは「デスパイネのおかげもあって、楽しめているよ。日本で4年目と経験もあって、なんでも教えてくれる。打者目線でも色々と教えてくれる存在」と話す。来日4年目となるデスパイネは、モイネロを食事に連れて行ったり、自宅に招いて料理を振る舞ったりと面倒を見ているという。

 試合中のベンチでも「各打者の特徴を教えてくれたり、その時々で今はこういう反応をしているというのを話してくれている」と日本球界の選手の特徴や、その日の状態などの生きた情報も、左腕に伝えている。

 7月は20試合中11試合に投げ、8月も11試合で6試合に登板。重要度が増したことで、登板機会が増えてきているが、「疲れはないし、投げる機会をもらうために日本に来た。投げる機会があることは嬉しい」と歓迎している。頼れる先輩助っ人の助けを受け、モイネロは飛躍的なステップアップを遂げている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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