長崎市科学館 300万人突破

 4月に開館20周年を迎えた長崎市科学館(油木町)の累計来館者数が16日、300万人を突破し、館内でセレモニーが開かれた。

 同館は科学に関する知識の普及と啓発などを目的に、1997年開館。初年度は19万2425人が訪れた。2004年度に累計100万人を達成。09年度は年間8万9062人と、初めて10万人を下回ったが、10年度は年間15万2087人に回復し、11年度に累計200万人となった。

 館内には1億4千万個の恒星を投影できるプラネタリウムをはじめ、科学実験室、科学工作室などを整備。今年3月には第1天文台の大型天体望遠鏡をリニューアルし、第2天文台に屈折式望遠鏡を新設した。お化けや昆虫、恐竜などをテーマにした特別展も、毎年人気を集めている。

 セレモニーでは300万人目を記念し、長崎市小菅町の会社員、金子竜太さん(38)一家へ花束や宇宙グッズなどが贈られた。次男の結弥君(6)=市立戸町小1年=は「昆虫や生き物が好き」と笑顔。開催中の大アマゾン展(9月18日まで)を見て「カブトムシが大きくてかっこよかった」とうれしそうだった。

 同館は10年度から指定管理者の長崎ダイヤモンドスタッフが運営。同社の大熊稔幸社長(60)は「楽しみながら科学を学び、何度も足を運びたくなるような場所になるよう、今後も展示や催しを工夫していく」と話した。

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