変だけどすごい編み物 毛糸で生き物など表現 横須賀美術館

 毛糸を編んで作った色とりどりのクラゲの群れやサンゴなど、一見風変わりな作品が並ぶ「へんなあみもの 203gow 編んだ〜わーるど展」が横須賀美術館(横須賀市鴨居)で開かれている。10月1日まで。

 編み物作品を手掛けるアーティスト、203gow(にいまるさんごう)さんの約50点を展示。「海のいきもの」と題したコーナーでは、天井まで12メートルある館内を海の中に見立てて、つるされた全長8メートルのイカや4メートルのタコが泳いでいるように感じられるダイナミックな空間が演出されている。

 リコーダーやテーブルタップ、ゆで卵の切り器など、身近な道具を編み物で表現した作品も設置。リアルさと編み物の温かみのバランスが見る人の心を和ませている。

 同美術館は「ちょっと変だけれど、かわいいのが魅力。編んで作られたことを意識して、すごさを感じてもらえれば」と話している。

 観覧料は一般310円。問い合わせは同美術館電話046(845)1211。

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