暑い夏でもぐっすり快眠!3つの対処法

暑くてなかなか寝付けず、やっと寝付いてもすぐに暑さで目が覚める、夏は寝たり起きたりの繰り返しで朝になる、という経験ありませんか?夏を元気に乗り切るためには日々の快眠が要!ということで、夏でもぐっすり快眠を叶えるために行いたい3つのルールをご紹介します!

夏は日照時間が長いので自然と起床時刻は早く、逆に就寝時刻は遅くなっていき活動の時間が自然と長くなります。1年の中でも花火大会にお祭り、海水浴や登山、BBQなど、楽しいイベントが盛りだくさんのシーズン!

一方、当然夏は睡眠の「量」が短くなる傾向が強まるともいえます。また、高温多湿という特殊な気候により寝苦しい日々が続いて、睡眠の質も著しく低下してしまうので、体力が追いつかず夏バテしてしまうという人も。

せっかく楽しいことが目白押しになる夏、体調不良になっている場合ではありません! しかし、夏場の自分の眠りを振り返ると、「暑くてなかなか寝付けず、やっと寝付いてもすぐに暑さで目が覚める、夏は寝たり起きたりの繰り返しで朝になる」という経験をした人も多いと思います。

「夏の快眠対策」はズバリ「暑さ対策」です。では、いったいどのような暑さ対策を講じれば良いのか、ここでは3つの方法をご紹介します!

夏の快眠術1:25℃で壁を冷やせ!

就寝時に冷房をつけるという人がほとんどだと思いますが、実はいざ寝るときになってから冷房を入れたのでは部屋の空気しか冷やすことができません。そのため、タイマーが切れた途端、壁にこもっていた日中の太陽の熱が出てきて部屋の温度が急上昇し、寝苦しくなって中途覚醒を引き起こす原因になるのです。目を覚ましてまた冷房をオンにするも、再び切れると目が覚めてしまうという繰り返し。これでは「快眠」はほど遠いですよね。

逆に朝までつけっぱなしではお財布に優しくないだけでなく、夏風邪をひきかねないですし、冷房病になってしまうことも考えられます。

夏の快眠を叶える正しい冷房の使い方のポイントは2つ。1「就寝1~2時間前に25℃~26℃でスイッチを入れ、壁を徹底的に冷やすこと」

2「就寝するタイミングで27~28℃に設定温度を上げて3時間で切れるようにタイマーをセットすること」

です。

さらに、ベッドが西側か南側にある方は、陽の当たりが少ないほうへベッドを移動させるか、もしくは壁から10cm程度離すこともおすすめ。可能であれば、壁の外側にすだれやグリーンカーテンをかけるだけでも、熱の溜め込みを減らせますよ。

夏の快眠術2:ぬるめで20分全身浴!

夏はシャワーだけで済ませてしまう人が多いのですが、夏こそ全身浴でしっかり身体を温めることが、快眠のみならず、健康と美容を維持する上で非常に重要なのです。

夏のファッションはミュールやノースリーブなど、肌の露出が増えます。しかし、オフィスや商業施設は冷房ギンギンで寒いくらい! さらにこの時季はアイスクリームや冷たい飲み物が大人気です。

身体は思っている以上に内側から冷えきってしまっています。自律神経が乱れてしまうことは快眠を妨げますが、入浴には皮膚温度を上げて体を温め、さらに浮力効果で身体をリラックスさせて自律神経を整えてくれる働きが期待できます。

38℃~40℃のぬるめのお湯で20分程度、全身しっかり浸かりましょう。このときお気に入りの入浴剤を用いれば、癒し効果がさらにアップ!お風呂上りは必ず水分補給を忘れないでくださいね。

夏の快眠術3:敷き寝具にとことんこだわれ!

背中の不快な蒸れを取り除こうとシーツの冷たい部分を求めてゴロンゴロンと寝返りを繰り返した経験ありませんか?

夏は寝汗の量が増えますし、人によっては背中の湿度が80%以上に達することがあるともいわれています。しかし、眠りが深い状態に達するには大きな寝返りがない状態が20分以上は必要なので、あまりに静止している時間が短すぎると深い眠りに到達できず、起床時のだるさや疲れにつながってしまうのです。

敷布団やシーツの素材などに工夫して、背中を爽やかな状態にするよう工夫することがマスト。そこでおすすめは、熱伝導に優れ、吸湿放湿性に富む「麻」素材の敷き寝具です。それ以外なら、いぐさのシーツや接触冷感のものなども良いでしょう。かなり個人の好みが分かれるので、まずは店頭でいろいろ触ってみるといいかもしれませんね!

また、布団干しは西日を長く当てると布団に熱がこもってしまいますから、夕方まで干さず正午までにしましょう。

ちょっと意識するだけ、心がけるだけでできることばかりなので、ぜひ取り入れてくださいね。ぐっすり眠れば思い切り夏を満喫できますよ!

(文:友野 なお)

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