ホークス絶対的守護神サファテは50S達成なるか、NPB記録更新はほぼ確実

ソフトバンクのデニス・サファテ投手が16日のオリックス戦で今季40セーブ目をマークした。これで2015年から3年連続の40セーブ到達で、2005年から2007年に40セーブ以上をマークした中日・岩瀬仁紀投手に続く、史上2人目の偉業達成となった。

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

51試合目の登板で40セーブに到達は異例の速さ

 ソフトバンクのデニス・サファテ投手が16日のオリックス戦で今季40セーブ目をマークした。これで2015年から3年連続の40セーブ到達で、2005年から2007年に40セーブ以上をマークした中日・岩瀬仁紀投手に続く、史上2人目の偉業達成となった。

 驚くべきは、今季のセーブを積み重ねるペースだ。まだ、8月16日。ソフトバンクは今季108試合目を終えたところである。サファテ自身は51試合目の登板。どれを取ってみても、この段階での40セーブ到達は、異例の速さだと言えるだろう。

 シーズン最多セーブ記録「46」を持つのは、2005年の岩瀬と、2007年の阪神・藤川球児投手。2005年に岩瀬が40セーブ目に到達したのは9月13日の横浜戦(ナゴヤD)で、自身53試合目の登板。2007年の藤川は、岩瀬よりも若干早いものの、それでも9月9日の巨人戦(東京D)で、61試合目の登板だった。今季のサファテは、この2人を遥かに上回るペースでセーブを積み重ねている。

 しかも、である。接戦続きのチーム状況もあり、ここにきて、セーブを積み重ねるペースが上がってきているのだ。7月は20試合中13試合に登板して11セーブ。8月は、早くも14試合のうち9試合に登板して7セーブ目を挙げた。この1か月半で、34試合中22試合でマウンドに上がり、なんと40セーブの半分近い18セーブをマークしている。

順調ならばNPB記録の46セーブは更新確実

 まだシーズンは1か月半近くあり、ソフトバンクは35試合を残している。このペースでセーブを重ねれば、サファテには驚異的なセーブ数達成が見えてくる。アクシデントさえなければ、岩瀬、藤川の46セーブは、ほぼ間違いなく更新するだろう。それよりも遥か先、前人未到の領域となる50セーブ到達の可能性も十分にある。

 今季のサファテは108試合中51試合に登板。およそ2試合に1度の割合で登板し、登板した試合の約8割でセーブを挙げている。若干、登板ペースが落ちたとしても、登板試合数に対するセーブ達成率が変わらなければ、残り35試合のうち15試合前後の登板で50セーブに到達するだろう。

「今年の目標は個人の記録よりも、優勝することだ」と言い切るサファテ。今後の戦いでは、大勝、大敗といったセーブシチュエーションにならないことも起こり得るだろう。だが、ソフトバンクが2年ぶりに頂点に輝くためには、サファテの存在は不可欠。その過程で、歴史的な50セーブ達成の可能性はぐっと高まるに違いない。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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