海難事故の漁船員らを供養 三浦・三崎

 海難事故などで死亡した三崎港にゆかりのある漁船員らを供養する「海上殉難者慰霊祭」が16日夜、神奈川県三浦市三崎の三浦市民ホールで執り行われた。遺族ら約200人が参加し、故人の冥福を祈った。

 市やみうら漁業協同組合など7団体の主催。市水産課によると、この1年で新たに1人が加わり、殉難者は計744人となった。

 慰霊祭では吉田英男市長が「水産業を取り巻く情勢は資源の減少など厳しい局面。この難局を打開し、三浦市水産業の発展を期することこそ、海に生き海に殉じた諸霊に報いる道と信じて疑いません」などと追悼。お経が読まれる中、参列者が焼香した。

 式典後は、港内に「海上安全」「大漁祈願」などと書かれた灯籠100基が流された。

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