「ちゃんぽん」認知度9割

 九州経済調査協会(福岡市)が全国で実施した九州地域(九州・沖縄・山口9県)の食に関する地域ブランド産品の認知度調査によると、本県の「長崎ちゃんぽん」と「長崎カステラ」の認知度は地域外、地域内ともに9割を超えた。全国で広く知られていることがあらためて裏付けられた。

 調査は6~7月、九州の50産品について20歳以上の男女に「どういうものか知っている」「名前は知っている」「知らない」から選択してもらう形式で実施。地域外は関東を中心に北海道から中国(山口県を除く)、四国地方までの558人、地域内は549人が回答した。

 本県の産品はほかに「壱岐焼酎」「佐世保バーガー」「五島うどん」「島原そうめん」。

 「佐世保バーガー」も地域外80・1%、地域内91・2%と認知度は高かったが、内訳をみると地域外では「名前は知っている」の割合が多かった。見たり食べたりする機会が地域内に比べ少ないことが要因とみられる。

 また「島原そうめん」と「五島うどん」は地域内で一定の認知度はあるが、地域外との差が大きく、全国区になるまでには至っていない。「壱岐焼酎」は他産品に比べて認知度は低かった。

 九経調は「ふるさと納税やSNSといった、きめ細かな情報発信が可能な手段を生かした取り組みが有効ではないか」としている。

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