「タバコを吸う女は嫌い!」と言う男のホンネ

タバコを吸う女性を嫌う男性は多いですよね。ここでは喫煙女性の心理と、タバコを吸う女性が嫌だと主張する男性の心の裏を分析してみました。

日本の喫煙率は年々少しずつ低下しているそうですが、女性の喫煙においては、ほぼ横ばいであるという調査結果が出ています。女性の場合、人から「女がタバコを吸うなんて……」と非難の目で見られることも多く、家族や恋人には内緒にしている、職場では吸わない、という女性も少なくないようです。

そもそも、女性がタバコを吸うようになったきっかけって、どのようなことなのでしょうか。私自身や友人の話などから、以下にまとめてみました。

女性が喫煙するきっかけって……?

■興味本位

家族や友人など、身近な人間が喫煙しているのを目にして、自分も吸ってみたくなった、というもの。じつは、タバコを吸わない女性のなかにも、興味本位で人のタバコを吸ってみたことがある、という人は多いのです。でも、「美味しいと思えなかった」「体に合わなかった」という人は、習慣化しなかっただけのこと。美味しいと思ってしまったり、なんとなくリラックスする喫煙の行為にハマってしまった女性が、喫煙者になってしまうのですね。

■失恋、ヤケクソ、自分を痛めつける行為

タバコを吸う女性のうち、約8割が「禁煙したい」と思っていると言います。確かに、タバコが健康を害することは、周知の事実です。常習性があるだけに、なかなかやめたくてもやめられない、という人もいるでしょうが、体に悪いと知っていながら吸うのはなぜでしょう。それは、自分を痛めつけたい、やさぐれた気持ちの表れなのかもしれません。事実、失恋をきっかけにヤケクソになった女性が、お酒に走ったりタバコに手を出したりするケースは意外に多いのです。自分をフッた男性が吸っていたタバコを吸うようになった、という人もいます。

■イメージをつくるためのファッション、小道具

タバコを吸う女性のイメージとして、「なんとなくクール」「どこか影がある」「強い感じがする」と思っている人は少なくありません。よく考えてみるとくだらないのですが、実際、人と話をしている時に、会話が途切れたり手持ち無沙汰になったりした時、タバコを吸っている人は動作が途切れない分、まだ余裕が感じられます。そうしたファッションや小道具として、タバコに手を出してしまう女性もいます。

次にタバコを吸う女性を嫌う男性の主張と、その裏に隠された本音について、解説します。

健康への気遣いと、清潔感を求めるがゆえの「タバコを吸うな」

タバコを吸う女性を嫌がる男性の中には、愛煙家の場合と嫌煙家の場合があります。嫌煙家が「体に悪いから」と言うのはわかりますが、愛煙家である男性が言うのは、男性も女性も同じはず。ただし、女性は妊娠・出産の経験を将来に控えている場合、男性とは話が別になってきます。

女性に対して「健康な子どもを産める体」を条件として求める男性にとっては、確かに女性の喫煙も問題でしょう。裏を返せば、交際するときから結婚相手としてきちんと考えている、ということにもなります。また、「歯が汚い」「ヤニ臭い」など、清潔感というイメージを壊すことも、女性の喫煙を嫌う理由の1つでしょう。

健康を気遣うセリフの裏に隠されている本音

ところが、結婚を考えていなくても、喫煙家でも清潔感のある女性でも、「タバコを吸うな」という男性はいます。その本音とは?

やはり「イメージ」なのです。先程述べたように、吸う側の女性が良いと思っているクールなイメージ、強そうな(態度が大きそうな)イメージが、男性には気に食わないのです。向き合って会話をしていても、女性がタバコを吸っていると、男性よりも優位に立っているような空気が漂います。

こうしたことから分析すると、タバコを吸う女性を嫌う男性は、大なり小なり亭主関白、男尊女卑の思考を持っていると言えるでしょう。クールで影のある女性よりは、純真無垢で汚れを知らない、清楚な女性を好むタイプです。主張の強い女性は苦手で、従順な女性を求める傾向も強いため、「女は若い方がいい」と、年下を選ぶことも多いのではないでしょうか。

反対に次は、タバコを吸う女性について何とも思わない、反対をしない男性の性格について分析してみましょう。 

放任と無関心、自由と無責任は紙一重!?

タバコを吸う女性を嫌う男性の心理をひっくり返すと、タバコを吸う女性に対して反対をしない男性の心理になります。

つまり、

・付き合う女性の健康については無関心、あるいは放任している。

・結婚や子どものことを考えていないため、女性に自由にさせている、あるいは無責任に付き合っている。

・タバコを吸う女性のイメージを気にしない。

上記の中でも、最後の「喫煙女性のイメージを気にしない」という点から、いくつかの性格が読み取れます。

まず、男女平等の意識が強いであろうこと。対峙した時に女性のほうが優位に見えようとも、強く見えようとも、そんなことは気にしません。このタイプの人は「女の尻に敷かれることは男の恥だ」などとは思わず、どちらかと言えば女性上位の理論を支持し、「男は所詮、女には勝てない」などと言う傾向もあります。

亭主関白で恋人に過干渉な男性に比べて、このタイプは女性の自由や意志を尊重し、放任するタイプなのです。ただし、放任と無関心、自由にさせることと相手に対して無責任なことは紙一重。どちらがいいかは人それぞれでしょう。また、汚れない純真なイメージの女性より、どこか影のある、ワケありの女性に惹かれるタイプでもあります。付き合うなら経験豊富で自立した年上の女性がいい、という人も少なくありません。

最後に、タバコを吸う女性と相性がいい男性について、解説します。タバコを吸う女は嫌だ、という男性と相性を良くするための心得も、併せてご紹介しましょう。

タバコを吸う女性と相性のいい男性は?

最初にお話しした、女性がタバコを吸い出したきっかけを思い出してみてください。「興味本位」は、誰にでもあることなので除外するとして、「失恋、ヤケクソ、自分を痛めつける行為」からタバコに手を出した女性の場合。表面上は強がっていても、どこかに弱さを隠していることが少なくありません。

イメージから、「お前は1人でも生きていける」などという言葉を言われてしまうことが多いのですが、それは間違い。そういう言葉に一番傷つくのも、こうしたタイプの女性なのです。本当は誰かに甘えたい、頼りたいと思いながらも自分の内側に抱え込んでしまうので、付き合う男性は包容力と頼り甲斐のある、心の温かな人が好相性でしょう。

また、喫煙者のイメージをファッションや小道具として利用するためにタバコに手を出した女性の場合。これは明らかに、そのままの自分に自信がないことの表れです。相性がいいのは、着飾ったものや化粧、ポーズなどの上辺だけでなく、女性の本質を見抜いてそこに惚れてくれる人。

人には、人の良いところを誉めるのが上手な人と、ダメなところを指摘するのが上手な人とがいますが、このタイプの女性と相性がいい男性は、明らかに前者です。彼女のためを思って欠点を指摘しても、元々自信のない女性は追い込まれて苦しむだけ。良いところを誉めて自信を持たせてくれる男性が、ベストです。

タバコ嫌いの男性との相性を改善する方法

さて、最後に。タバコを吸う女性で、付き合っている彼氏に反対され、それが喧嘩の元になるという方。喫煙女性と嫌煙男性の相性を良くするための心得をご紹介しましょう。それはズバリ、「タバコをやめること」です。

それができれば苦労はしない、と言われそうですね。しかし、タバコを吸う女性を嫌う男性は、亭主関白で自分が主導権を握りたいタイプが多いということを思い出してください。「健康を心配してるのに、俺がこんなに言っているのに、なんでやめないんだ……」と、あなたの気持ちを疑うようになってしまいかねません。

禁煙しないまでも、彼に嫌な顔をされたらその場だけでも我慢してみたり、彼と一緒にいる時は本数を減らすようにするだけでもいいでしょう。愛煙家からすると、タバコを吸いたいときに邪魔されるのはストレスもたまり、余計に吸いたくなるものなのですが、そこらへんはグッと我慢。「ごめんね」「心配してくれてありがとう」などの言葉を言うだけでも、彼の態度は軟化するはず。

喫煙行為以外の面で、彼に対して従順な態度を示すことができれば、彼も過剰には気にしなくなるはずです。ただし、彼が結婚や子どものことを考えて言っている場合、あなたにもその気があるのであれば、やっぱり禁煙するべきですね。

(文:工藤 祐子)

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