笑顔で帆走、子どもたちが挑戦

 子どもたちにウインドサーフィンの楽しさを知ってもらおうという体験イベントが18日、横須賀市の津久井浜海岸で開かれた。5月にワールドカップ(W杯)が開かれるなど、国内屈指のゲレンデとして知られる津久井浜。青空の下、子どもたちはプロの選手に教わりながら海に入り、夏休みの一日を楽しんだ。

 イベントは津久井浜の魅力を体感し、気軽にウインドサーフィンに親しんでもらおうと、北下浦観光協会と地元のウインドサーフィンショップ「ティアーズ」が開催。近くの津久井、北下浦、野比、野比東の4市立小学校の5、6年生6人が参加した。

 W杯にも出場した地元在住のプロウインドサーファー・香村治彦さん(51)から「風と友達になろう」などと説明を受けながら、まずは陸上でセイル立てに挑戦。その後さっそく海に出て、大人に支えてもらいながら約1時間半、ウインドサーフィンを体験した。中には一人ですいすい進む子どももいて、保護者らから拍手が湧き起こっていた。

 北下浦小5年の井沢比呂さん(11)は「楽しかった。風を受けて真っすぐ進めた」と笑顔。津久井小5年の小林滉人さん(10)も「風が気持ちよかった。またやりたい」と目を輝かせていた。香村さんは「子どもは上達が早い。この津久井浜からまたW杯に出場する選手を出したい」と話していた。

 国内では24年ぶりの開催となった5月のW杯には、世界27の国と地域からトップライダー約90人が出場。海岸沿いの幅400メートル、奥行き200メートルほどの海域にS字コースを設けて速さを競う「スラローム競技」が行われた。

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