移住したい地方、長崎28位

 ふるさと納税の総合情報サイトを運営するトラストバンク(東京)が、東京在住者を対象に、移住したい都道府県をアンケートしたところ、本県は28位となった。県は独自分析で「暮らしやすさ全国総合1位」を掲げ、移住をPRしているが、都内でさほど浸透していない現状が浮き彫りになった。

 調査は6月下旬、インターネットで20代以上の都内在住者約1100人を対象に実施。地方移住への関心や移住時期、希望する働き方などを尋ねた。

 移住先として最も人気を集めたのは沖縄で13・1%。北海道(8・5%)、長野(5・7%)、静岡(5・5%)と続いた。本県は山形や福島、奈良とともに0・7%で28位。九州・沖縄ブロックでは沖縄、福岡、熊本、鹿児島に次いで5位だった。本県を選択した理由には「親の実家だから」「食べ物がおいしい」などが挙がった。

 県は2015年、100の統計データに基づき全国と比較した「暮らしやすさ指標」を発表。それによると、「学びやすい」「高齢者に優しい」などの指標が全国上位に食い込み「総合で1位」としていた。

 全体では、約2人に1人が地方移住に「関心あり」と回答。20代の10人に1人が「既に地方移住することを決めている」とした。地方移住の不安や懸念として挙がったのは、働く場の確保や日常生活・公共交通機関の利便性、移住先の人間関係が多かった。

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