日本代表をW杯出場に導いた「スコアラー」たち

いよいよ始まる、2018年ワールドカップに向けたアジア3次予選のラスト2試合。

日本代表にとって6大会連続となるワールドカップ出場は、この2連戦で決まるかもしれない。

そこで今回は過去のワールドカップ予選において、日本をワールドカップ出場に導いた選手たちをおさらいだ!

※2002年は自国開催であるため除外する

1998年大会:岡野 雅行

日付:1997年11月16日
試合:1998年ワールドカップ アジア地区第3代表決定戦
会場:ラルキン・スタジアム(ジョホールバル/MAS)
結果:日本代表 3-2 イラン代表
得点経過:中山 雅史(39分)、城 彰二(76分)岡野 雅行(118分) / ホダッド・アジジ(46分)、アリ・ダエイ(59分)

アジア最終予選のグループBで2位となり、イランとの第3代表決定戦に臨んだ日本。

岡田武史監督にとっては5試合目となるこの試合は、日本とイランがともにリードを奪うという両者譲らぬ展開に。試合は延長戦に突入し、中田英寿のミドルシュートを相手GKが弾くと、最後は岡野雅行がスライディングで詰め、日本がゴールデンゴール勝ちで初のワールドカップ行きを決めた。

後に「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれる、永久に語り継がれるであろう日本サッカー界にとって特別な一戦だ。

2006年大会:柳沢 敦&大黒 将志

日付:2005年6月8日
試合:2006年ワールドカップ アジア地区最終予選 第5節
会場:スパチャラサイ国立競技場(バンコク/THA)
結果:日本代表 2-0 北朝鮮代表
得点経過:柳沢 敦(67分)、大黒 将志(89分)

アジア3次予選のグループB第5節、「勝てばワールドカップ行き」という状況で日本は北朝鮮と対戦する。

直前に行われたイラン戦でファンが暴徒化したためこの試合は北朝鮮のホーム扱いでありながら中立地での無観客試合となっており、スタジアムの外から応援を送る日本のサポーターも話題となった。

試合は0-0で前半を折り返すと、後半に柳沢敦と大黒将志がそれぞれゴール。2-0と勝利し、3度目となるワールドカップ出場を決めた。

なお、この一戦の主審に選ばれたのはCLでも多くの試合を捌いたベルギー出身のフランク・デ・フレーケーレ。アジア予選でありながらUEFAから主審が選ばれるのは異例である。

2010年大会:岡崎 慎司

日付:2009年6月6日
試合:2010年ワールドカップ アジア地区最終予選 第6節
会場:パフタコール・マルカジイ・スタジアム(タシケント/UZB)
結果:ウズベキスタン代表 0-1 日本代表
得点経過:岡崎 慎司(9分)

日本を4回目のワールドカップ出場に導いたのは、岡崎慎司の超低空ダイビングヘッド!

アウェイで行われたウズベキスタン戦、日本は中村憲剛が絶妙なパスを前線に送ると、これに岡崎が反応。一度は胸で落としてシュートを打つもこれが弾かれ、最後はこぼれ球に臆することなく飛び込んだ。

この後、日本は1点のリードを守り切り1-0で勝利。アウェイでのオーストラリア戦を前に本戦行きが決定した。

2014年大会:本田 圭佑

日付:2013年6月4日
試合:2014年ワールドカップ アジア地区最終予選 第7節
会場:埼玉スタジアム2002(さいたま市/JPN)
結果:日本代表 1-1 オーストラリア代表
得点経過:本田 圭佑(90分) / トミー・オー(81分)

ワールドカップに向けたアジア3次予選、日本は2大会連続でオーストラリアと同組に。

「引き分け以上で本戦出場決定」という条件のなか行われたホームでのオーストラリア戦は、81分にリードを許す苦しい展開に。

しかし、終盤にドラマが待っていた。90分、PKを獲得すると本田圭佑がこれをしっかりと決め、土壇場で同点に追いつく。結局試合は1-1で終了し、日本が5大会連続となるワールドカップ行きを決めた。

大きな注目を詰めたこの試合。テレビ朝日の中継は平均38.6%という驚異的な視聴率を叩き出した。

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