“ハマの未来図”たどる 横浜市中央図書館でパネル展

 昭和期に描かれた横浜市内の将来イメージなどを取りそろえたパネル展「昭和横浜の構想図・完成予想図」が、横浜市西区の市中央図書館地下1階で開かれている。横浜市史資料室の主催で9月10日まで。入場無料。

 関東大震災や戦災からの復興の段階で、市は再開発計画を立案し、計画段階で構想図や完成予想図を相次いで描いてきた。この展示では、幻となった計画を含めて約50枚のパネルや資料などで当初の“理想像”を紹介している。

 開港100年(1959年)を記念した現市庁舎の建設計画で採用されなかった模型案の写真を展示。高度成長期に示された、野毛地区を地上3階建てのビルが連なるショッピングモールに再開発する基本計画や、横浜駅東口などの市街地再開発を取り上げている。

 実現を果たした計画も。65年に当時の飛鳥田一雄市長が提案した6大事業(みなとみらい21地区整備、港北ニュータウン、富岡・金沢地先埋め立て、市営地下鉄、都市高速道路、横浜ベイブリッジの各計画)を紹介。ベイブリッジの完成予想図は現在とは異なる構造だったことがうかがえる。

 関連事業として講演会が26日午後1時半から同所で開かれる。講師は、横浜都市発展記念館の青木祐介主任調査研究員と市史資料室の百瀬敏夫調査研究員。参加無料。問い合わせは、市史資料室電話045(251)3260。

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