KLMトリオ活用にシステム変更…堀新体制となった浦和は何が変わった?

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[J1リーグ23節]浦和2-1FC東京/8月19日/埼玉
 
 堀孝史新監督の下で再スタートを切った浦和は、前節の甲府戦に続き、FC東京戦でも勝点3をもぎ取り、連勝を飾った。この一戦で魅せたのがKLMトリオこと、興梠慎三、李忠成、武藤雄樹の3人だ。
 
 まずは17分、李がワンツーで駒井善成の突破をサポートすると、駒井のクロスを武藤が落とし、興梠が右足でネットを揺らした。
 
 また、30分には柏木陽介の縦パスを李が左足で武藤につなぎ、武藤のパスを受けた興梠が再びフィニッシュ。すべてのパスをワンタッチでつなぐ、美しいゴールだった。
 
 これでキャリアハイのゴール数(15ゴール)を更新した興梠は語る。
 
「最近は中央でのコンビネーションがなかなか出せない試合が続いたので、そろそろフリックとか入れていこうかという話はしていた。この3人で最も長くやっていて、分かり合えているので、チャレンジしようと確認し合っていた。失敗しても今は守備が凄く頑張ってくれているので、そこも頼りにしている」
 
 興梠と同様に李、武藤も3人の連係の良さを強調する。
 
「武藤と慎三と一緒に出場すれば、ああいうコンビネーションができると分かっていた。進化していく浦和でも今回のような連係は生かしたい」(李)
 
「3人の距離感が良ければああいうゴールが生まれる。3人のイメージがあったからだと思います」(武藤)
 
 チームに停滞感が漂うなか、久々に華麗なパスワークでゴールを奪えたのは大きな収穫だろう。さらに堀監督は、1点をリードして迎えた終盤には、興梠と武藤を下げて、ラファエル・シルバと矢島慎也を投入し、システムを5-3-2へ変更。「(スピードがある)ラファがいたので」(武藤)と、守備を固め、カウンターでの攻撃へシフトする明確な逃げ切り策を提示した。

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 守備面の変化については遠藤航、武藤が次のように説明してくれた。
 
「(終盤は)守り切ろうと、割り切ってやることができた。どっしり構えるということは堀さんになってできるようになっている」(武藤)
 
「今は距離感が良い。最後に危ないところに人がいる。そこは守備のバランスが良いからできている。失点が多かった頃は、行くのか行かないのかハッキリせず、スペースがあるなかで打たれて決められてしまっていた。前向きもそうだけど、後ろ向きにコンパクトにすることが守備は大事なので、そういう部分は意識するようになりました。上手くいっていると思います」(遠藤)
 
 甦ってきた攻撃の流動性に加え、守備の耐久力も徐々に上がってきた。“堀カラー”に少しずつ染まっている浦和は今後、どんな進化を見せるのか。まずは8月23日のACL準々決勝・川崎戦に向けて選手たちのモチベーションは上がっている。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【浦和2-1FC東京 PHOTO】興梠が今試合2ゴール、キャリアハイの15得点目をマークし快勝!

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