障害者スポーツに挑戦 川崎で「パラムーブメント」

 2020年東京五輪・パラリンピックを契機に障害の有無に関係ない共生社会を目指す川崎市の「かわさきパラムーブメント」の取り組みを広めようと、「かわさきPARAフェス2017夏」が20日、JR川崎駅西口のラゾーナ川崎プラザで開かれた。同市の主催で、パラスポーツ(障害者スポーツ)体験や選手らのトークショーなどが行われた。

 会場にはブラインドサッカーや車いすバスケットボールなど5種目の体験コーナーが用意され、子どもらが元日本代表選手らの指導で、アイマスクや車いすを使ってボールを追うなどした。地元の車いすバスケチームとバスケ男子Bリーグの川崎ブレイブサンダースの選手との対戦や、障害者が働く日本理化学工業(高津区)の製品を使ったお絵描き体験も行われた。

 テレビドラマのモデルとなった車いすバスケの元選手で日本代表アシスタントコーチの京谷和幸さんと、ドラマ出演した同市出身の俳優市原隼人さんの特別ステージも行われ、撮影での苦労話などが披露された。

 義足を着けてパラ陸上を体験した都内の私立小1年の桑名美羽さん(6)は「これで速く走れる選手はすごい」と感想。父親で医師の亮輔さん(39)は「子どもたちがこうして体験しながら、自然と(障害者への)壁を取り除けるイベントは素晴らしい」と話していた。

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