長崎の名もなき風景を語る

 残しておきたい長崎の風景や価値を考えるイベント「『名もなき風景』を語ろう」が20日、長崎市文教町の長崎大で開かれた。約160人が参加し、写真を観賞しながら魅力を語り合う座談会などに聞き入った。

 同市のコピーライター、竹中晴美さん(68)ら3人でつくる任意団体「チーム名もなき4」が、長崎の魅力を再認識してもらおうと開いた。同団体は、市内を走る路線バスなどを映した長崎自動車(長崎バス)のテレビCMをきっかけに設立。竹中さんや、長崎バス運転手で写真家の愛谷理徳(あいやまさのり)さんら5人による座談会などがあった。

 座談会で愛谷さんは「夜景」「坂道」「港街」をテーマに作品を投映しながら解説。「朝から晩までいろんな風景を見て、いいなと思ったものを撮っている」と紹介。稲佐山から望む長崎港について「満潮の時は光が海面に反射して、夜景がより美しく見える」「夕方の風景は地中海風で幻想的」と思い入れを語った。

 長崎バス常勤監査役の藤泉さんによるCMに関する講演もあった。

 同団体は11月25日に長崎バスのテレビCMロケ地ツアーを予定。9月1日受け付け開始。問い合わせは長崎国際観光コンベンション協会(電095・823・7423)。

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