絵でも山に親しんで 多様な作品並ぶ平塚市美術館

 昨年施行された国民の祝日「山の日」(8月11日)を記念し、平塚市美術館の所蔵品展「山の絵」が同市西八幡の同館で開かれている。山に親しむ日という「山の日」にちなみ「山の絵」にも親しんでもらおうと企画された。9月10日まで。

 美術館のコレクションの中から明治以降から現代までの油彩画、日本画、スケッチなど多彩な作品60点を展示。平塚生まれで秦野に暮らし、丹沢などを描いた本荘赳、1963年から真鶴に住んだ高良眞木ら湘南ゆかりの画家の作品のほか、普段はなかなか見られない幕末から明治にかけて活躍した川村清雄の「滝」など力のある作品を紹介している。このほか横山大観、岩橋英遠、工藤甲人ら日本画の大家らの「山の絵」も並んだ。

 「さまざまな画風の多様な作品が並んだので、来場者がそれぞれの感性に合った作品を選んで楽しんでいただければ」と同館の担当者。会場では今月22日までの各火曜日午前11時から約1時間ほど、小学生対象の鑑賞イベント「絵を見て発見!夏のおしゃべり美術館」が行われる。

 原則月曜休館。観覧料一般200円、高大生100円、小中学生無料。問い合わせは、同館電話0463(35)2111。

© 株式会社神奈川新聞社