地震直後の混乱考える 神大で防災ゲーム体験会

 地震直後の混乱の中でどう生き延びるかを考える防災ゲーム「J−DAG」の体験会が24日、横浜市神奈川区の神奈川大横浜キャンパスで行われる。ゲームの普及を進める市民団体「防災塾・だるま」(塾長・荏本孝久神奈川大教授)の主催で、自由に参加できる。

 J−DAGは「Just−Disaster Action Game」の略で、カードを使って地震発生から1時間の対処法を考える。だるまのメンバー、片山晋さんが東日本大震災後に考案し、体験の場を県内各地に広げている。

 災害対応を考えるゲームでは、学校で避難者の受け入れ方を決めていく「HUG」(避難所運営ゲーム)が知られるが、J−DAGは避難所に身を寄せる手前の段階で欠かせない自助や共助を学ぶのが特徴。自治会などを舞台に、初期消火や安否確認にどう手分けして当たるかを話し合う。臨機応変の判断と情報共有が鍵となる。

 午後1〜4時。会場は1号館804号室。申し込みは不要で、50人程度が参加可能。J−DAGの詳細や資料は、だるまのウェブサイトで公開されている。

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