中高生対象の起業体験イベント 10月、横須賀で初開催

◆会社設立から出店、決算まで 神奈川県横須賀市内に在住、在学の中高生を対象に、会社の設立から出店、決算まで、一連のプロセスを経営者の立場で体験できるプログラム「こども起業体験in Yokosuka」がこの秋、初めて開催される。実体験を通して経済や経営の仕組みを学んでもらおうと、企画された。10月14日からおよそ1カ月、計6日間の日程で行われ、現在参加者を募集している。

 主催するのは、同市へのICT企業の集積を目指すヨコスカバレー構想実現委員会。市内事業者を中心に構成され、スタートアップ支援や企業誘致、学生へのICT教育などに取り組んでいる。

 プログラムは、1チーム6人が、四つの経営チームをつくる。チームで話し合い、11月に行われる「よこすか産業まつり2017」出店のためのビジネスアイデアを練り、事業計画書を作成、投資家に対してプレゼンテーションを行い、出資を募る。無事に出資を受けられれば、疑似的な株式会社を設立し、出資者を株主に、参加者は経営者に就任する。

 出資金を元に、商品開発や試作品作り、仕入れなどの準備を経て、産業まつりに出店する。2日間の営業を行い、決算書類を作成し、株主総会を開き出資者に結果を報告後、会社を解散。一連の過程の中で、公認会計士や税理士、司法書士など専門家の支援を受けることができる。

 ビジネスのため、時に失敗することもあり、チームによって、結果に大きな差が生まれることもあるという。委員会内の起フェスユニットの飯田一弘さんは、「働くこと、お金を稼ぐとはどういうことかを、楽しみながら学んでもらえれば。そして、起業することも将来の選択肢の一つにしてほしい」と企画に込めた思いを話す。

 投資金として参加者1人につき千円が必要。申し込みは、個人でもチームでも可。定員24人になり次第締め切り。申し込みは、ヨコスカバレー構想実現委員会ホームページの申し込みフォームから。問い合わせは、事務局電話03(3518)0611。

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