古里の優しい光「灯ろう流し」 川崎・江川せせらぎ遊歩道

 神奈川県川崎市の江川せせらぎ遊歩道(同市中原区下小田中、高津区明津)で20日夕、「灯ろう流し」が行われ、子どもたちが思い思いの絵などを描いた灯籠約250個が水面を彩った。地域住民らでつくる「森とせせらぎネット」の主催で10回目。

 両区の区境に整備された遊歩道を中心に地域の交流を図ろうと開催。近隣の人形劇団ひとみ座の伝統人形芝居「乙女文楽」が披露された後、灯籠が次々と流れた。「きれいね」などと声が上がり、しきりにシャッターを切るカメラ愛好家の姿も見られた。灯籠は約100メートル先で回収された。

 事務局の田辺勝義さんは「住民の憩いの場として親しんでもらうとともに、子どもたちの古里づくりにつながれば」と目を細めていた。

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