鎌倉市長選:現職の松尾氏が出馬表明

 任期満了に伴う神奈川県の鎌倉市長選(10月15日告示、22日投開票)で、現職の松尾崇氏(43)は24日、市役所で会見し、3選を目指して無所属で立候補する意向を表明した。

 松尾氏は2期8年を「議会との対立構造をつくり、市役所の不祥事が相次いだ。合格点には至っていない」と厳しい表情で振り返り、「残る課題を自分の手で解決したい」と3期目挑戦の決意を述べた。

 市役所本庁舎の移転を重要視し、「私としては深沢(地域整備事業用地)に移転したい」と明言。跡地を図書館など市民が集う場所として活用する考えを示した。山崎浄化センター敷地内に建設を目指す新ごみ焼却施設については「地元の反対が強いと感じるが、場所を変えるのは難しい」とした。

 松尾氏は鎌倉市議、県議を経て2009年10月の同市長選で初当選。現在2期目。同市長選への出馬表明は元NHK記者の飯田能生氏(55)、弁護士の石田智嗣氏(55)、著述業の岩田薫氏(64)に続き4人目。

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