諫早駅周辺再開発が本格化

 2022年度の九州新幹線長崎ルートの暫定開業に合わせ、諫早市がJR諫早駅東側に建設する「(仮称)諫早駅東地区再開発ビルI棟」の安全祈願祭が26日、現地で開かれた。駅に近接した約1・9ヘクタールに再開発ビル2棟や交通広場を建設する諫早駅周辺整備事業が本格的に動きだした。

 市や施工業者の松尾建設長崎支店などの関係者約40人が出席し、神事で工事の安全を祈った。終了後、宮本明雄市長は「(再開発事業の)市発注の工事は初めて。新しい駅や再開発ビルが核となり、県南地域の浮揚へ大きな一歩を踏み出した」と話した。

 今回は、再開発ビルI棟の南側にあたる鉄筋3階建て(延べ床面積1580平方メートル)部分を先行して建設。駅の東西を結び、JR駅舎に接続する自由通路や島原鉄道の待合室などが入る。事業費は約10億7千万円。すでに着工し、来年7月末に完成する予定。

 その後、バスターミナルやホテル、商業施設などが入る再開発ビルI棟の3-6階建て部分や、民間事業者が施工する再開発ビルII棟(マンションや駐車場など)、交通広場を段階的に建設する。同整備事業の総事業費は約182億円、21年度までの完成を目指す。

© 株式会社長崎新聞社