赤い口紅があればいい?40歳から雰囲気美人になるには

40歳を過ぎるとリアル美人と雰囲気美人が逆転するそうですよ! ここでは「雰囲気美人」になるための秘訣をお教えします。

90年代、日本の音楽シーンを席巻した「渋谷系」の最重要ユニット『ピチカート・ファイヴ』の元ボーカルで、ファッション・アイコンとしても絶大な人気を誇る野宮真貴さん。

野宮真貴さんの著書『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』によると、40歳を過ぎるとリアル美人と雰囲気美人が逆転するそうです。

雰囲気美人とは?

雰囲気美人とは、その人がまとっている雰囲気で美しいと感じる人のこと。雰囲気とは、その人が周囲に感じさせる特別な気分や気配のこと。雰囲気美人になるためには、知性や品格といった内面だけでなく、表情や仕草、声や言葉遣い、そして、赤い口紅に代表される色づかいなど、表現力を磨くことも大切なんだそう。

ただし、「美人になってモテたい!」という人に向けたメソッドではないようです。モテたい!という欲求は、努力を引き出し、持続させる大きな原動力になりますが、他人の評価に振り回されてしまうこともあります。雰囲気美人とは、他人からの評価に左右されない美人を目指すひとつの方向性なのかもしれません。

雰囲気美人になるための3つのポイント

雰囲気美人になるための3つのポイントは次のとおり。

・外見を良く見せるテクニックを持つこと(着こなし、ヘアメイクのテクニック) ・心身ともに健康であること(元気で機嫌が良いこと)

・個性を大事にすること(自分が好きなことを大事にする)

美人になるためには、嘘をつかないこと。本当のことを話すと、表情がやわらぎ、良い声になります。自分ではコンプレックスだと思い込んでいることが、実はチャームポイントになることもあります。大切なのは、自分をしっかり肯定すること。まわりを幸せにして、自分自身も楽しんで生きることによって、自分のキャラクターが魅力になります。

赤い口紅は一歩踏み出す勇気をくれる

ポップなのにアヴァン・ギャルド、ストリートなのにクラシック……さまざまな要素を合わせた野宮真貴さんならではの表現は、時代が移り変わっても色褪せることがありません。

野宮真貴さんが口紅の色をピンクから赤に変えたのは、40代になった頃から。若い頃は似合わないと思っていた色が、年を重ねると似合うようになることもあるし、反対に、これさえ着ればおしゃれに見えるというテッパンのアイテムだったものが、似合わなくなることもあります。

本当に今の自分を輝かせてくれるものなのか、冷静に吟味しながら、おしゃれの新陳代謝を図ってきたそうです。野宮真貴さんにとって、赤い口紅はその最たるもので、おしゃれを磨き続ける原動力となっているようです。

パーソナルカラーが教えてくれる、自分に似合う赤

周囲の視線を引きつける赤い口紅は、セクシーな魅力を引き出し、明るく説得力に富んだ人物にしてくれます。しかし、知的さ、上品さを醸し出すのは難しい色でもあります。

そして、目立つ色だけに、自分に似合う赤を慎重に吟味することが大切です。パーソナルカラーとは、その人に似合う色のこと。イエローベースとブルーベースに着目した、カラーコーディネート方法です。

自分に似合う赤い口紅を探すとき、4つのタイプの赤が指針となってくれるでしょう。

赤い口紅を選ぶときは、黄みがかった赤なのか、青みがかった赤なのかをチェックしてみましょう。黄みがかった赤が似合う人はイエローベース、青みがかった赤が似合う人はブルーベースです。

イエローベースは、明るく澄んだオレンジレッドが似合うスプリング(春)タイプ、深みのあるダークトマトレッドが似合うオータム(秋)タイプに分かれます。

ブルーベースは、ウォーターメロン(スイカ)のような優しく涼やかな赤が似合うサマー(夏)タイプ、トゥルーレッドのような真紅が似合うウィンター(冬)タイプに分かれます。

口紅など化粧品は、肌につけたときの発色の仕方が人それぞれ異なります。店頭で発色の仕方を確かめてから購入されることをおすすめします。

足し算のおしゃれに必要なカラーコーデ、ファッション

野宮真貴さんは、年齢を重ねるにつれて、引き算のおしゃれが難しくなり、足し算のおしゃれが似合うようになるともおっしゃっています。色の選び方だけでなく、色の組み合わせ方がますます重要になってきます。

ヘアスタイルを見直したり、新しい服やメイクに挑戦してみると、気分や性格も変わります。ヘアサロンやショッピングに出かけるように、カラーのプロのアドバイスを受けることも、雰囲気美人になる近道となるでしょう。

(文:松本 英恵)

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