独身アラフォー女性の40%は非正規!老後はどうなる?

雇用されている独身アラフォー女性のうち、約40%が非正規で働いています(総務省・労働力調査・2018年)。別の調査では、非正規独身アラフォー女性の年収は250万円未満が約70%という結果が。彼女たちがおひとりさまのまま老後に突入したときのことが心配でたまりません。

アラフォー非正規独身女性が増えている!

アラフォー(35~44歳)の独身女性で雇用されて働いている人のうち、非正規の人数も割合も、年々、増えています。2008年には34万人・32.4%でしたが、10年後の2018年には、72万人・39.1%と、人数は2.1倍、割合は1.2倍になっています。

おひとりさまが増えている昨今、今後も、このような女性は増えそうですね。

2015年、横浜市男女共同参画推進協会がネットを通じて35~54歳の261人を対象に調査したところ、この人たちの生活もなかなか厳しいということがわかりました。

現在の就業形態は、「契約・嘱託(28.7%)」「派遣社員(23.4%)」「パート・アルバイト(20.3%)」「非常勤(10.3%)」「業務請負等(14.2%)」「その他(3.1%)」でした。

非正規で働いている理由で最も多かったのは「正社員として働ける会社がなかったから(61.7%)」でした。仕事に関する悩みや不安としては、「収入が少ない(82.4%)」「雇用継続(解雇・雇止め)の不安(59.4%)」が1位・2位を占めました。

アラフォー非正規独身女性の生活は、今も将来もつらい!?

仕事に対する悩みや不安の1位「収入が少ない」とは、どれくらいなのでしょう。150万円~250万円未満が39.9%、150万円未満が28.3%。合わせて、約70%の人が250万円未満でした。

これでは、今の生活も厳しいでしょうし、老後の生活費のための貯蓄も厳しそうです。それに、厚生年金に入っていないか、入っていても収入が少ないので公的年金も比例して少なくなります。

足元では、人手不足でパート・派遣社員の雇用情勢はよくなっています。時給も上がっています。しかし、その状態がずっと続くわけではありません。やはり、手に職をつける、専門的な資格を取るなどの手を打つべきです。

今後、職場にはAI(人工知能)が導入され、単純な事務職はAIに取って代わられる可能性があるそうです。AI恐るべし……です。

ですから、AIにはできないような資格を取得する、技術を身に付けるなどでキャリアを積み上げて収入を増やす、あるいは正規雇用を獲得するようにした方がいいでしょう。でないと、老後の年金を増やせないですし、貯蓄もできないですよ。

こういった努力をする一方、パートナーとの出会いの機会をあきらめないで。40代以降にステキなパートナーに恵まれたという話は、珍しいことではないですから。

※All About生命保険ガイド・小川千尋さんの記事を編集部が最新情報に加筆

(文:小川 千尋)

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