大分県日田で明治7年創業の観光ホテル「亀山亭」を運営していた(株)亀山亭が特別清算

 (株)亀山亭(TSR企業コード:890035164、法人番号:2320003001250、日田市隈1-3-10、設立昭和7年7月、資本金640万1000円、代表清算人:諫山高之氏)は8月23日、大分地裁日田支部より特別清算開始決定を受けた。申請代理人は生野裕一弁護士(弁護士法人アゴラ、大分市千代町2-1-23、電話097-537-1200)。
 負債総額は約3億2800万円。

 明治7年、料亭として創業。戦時中の休業を経て昭和20年10月より旅館業を併営し、33年に現在地に観光ホテル「亀山亭」を建設した。業歴140年以上を数え、日田市を代表する観光ホテルとして知られていた。しかし、その後の施設増設などで多額の負債を抱えていたうえ、観光客の減少などで売上は低下し、厳しい資金繰りを強いられていた。
 平成22年に金融機関から借入金の返済猶予などを受け経営改善に取り組んだが、業況は厳しく、支援機関と事業継続を前提として、会社分割による新会社への事業継承を選択。28年4月、(株)亀山亭ホテル(TSR企業コード:017695384、法人番号:4320001014888、日田市)を設立し、同年7月に事業を分割して一般債権と一部金融債務を譲渡。当社は債務整理を進め、29年3月17日開催の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

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