〔太陽フレア〕太陽面で11年ぶりの規模となる爆発が発生 GPSなどに影響のおそれ

By 服部 貴史

NASA(アメリカ航空宇宙局)などによると、日本時間6日18:10頃および、21:02頃の2回、最大クラスであるXクラスの大規模な太陽フレア(太陽の表面で起きる大爆発)が発生しました。
2回発生したうち、21:02頃の太陽フレアの規模はX9.3となっており、X9.0以上のクラスの太陽フレアが発生するのは、2006年12月5日にX9.0を観測して以来、11年ぶりとなっています。
この現象に伴い、日本時間8日15:00~24:00頃にかけて、太陽から噴出した高温のガスが地球に到達するとみられています。人体に影響はないものの、GPS(全地球測位システム)や電波通信、人工衛星に影響が出るおそれがあるとして、NASAなどが注意を呼びかけています。

◆用語解説「太陽フレア現象」
太陽表面の黒点付近で生じる爆発現象。この現象に伴って強い紫外線やX線、電波などが放射される他、高温のガスが放出される現象が発生することもある。発生したフレアの最大値により、小規模な順にA、B、C、M、Xとクラスが分けられている。

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